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| 「Concept C」市販化とリビアン提携の衝撃とがほぼ同時にやってくる |
アウディはここ数年、中国の自動車メーカーとの「共同開発」など急速に変貌を遂げる
アウディのゲルノート・デルナーCEOが2026年度の年次記者会見において、ファン待望のスポーツモデルにして「TTの実質的な後継車」となる新型モデルを2027年から生産開始することを公式に発表したとの報道。
このクルマはつまるところコンセプトCの市販モデルとなりますが、「直接の」TTの後継ではなく、TTの名を冠さないものの、かつてのアイコン「TT」やスーパーカー「R8」の魂を継承するモデルになるとされ、アウディの「技術による先進(Vorsprung durch Technik)」を象徴する新たなフラッグシップとなることについても言及されています。
この記事のポイント(要約)
- TT後継モデルの市販が確定: 2025年に発表された「Concept C」の市販版を2027年から生産開始
- リビアンとの提携: 2028年、リビアンとの合弁会社による新アーキテクチャを採用した初のアウディが登場
- 収益の柱「Q9」: 米国・中国市場をターゲットにした3列シートの最上級SUV「Q9」を投入
- 効率のエントリー: 2026年秋、高い電費性能を誇る「A2 e-tron」を発売
伝説の再臨。「Concept C」が2027年に市販化へ
2023年に惜しまれつつ生産を終了したアウディTT。
その後継を熱望する声に応えるように、今回の記者会見においてデルナーCEOは「Concept C(コンセプトC)」の市販化をあらためて明言しています。
- デザイン: 初代TTのピュアな造形、R8のダイナミズム、そして伝説のアウトウニオンが持つレーシングスピリットを融合させたエッジの効いたスタイル
- パフォーマンス: 公式なスペックは未発表ではあるものの、300hpから500hp程度の出力を備えると予想され、アウディのスポーツイメージを牽引する存在となる

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さらにデルナーCEOは「Concept Cは、将来のアウディが内外装ともにどうあるべきかを示す、私たちの『視覚化された目標』だ」と語っており、ここで用いられたデザイン及びディティールが市販モデルに「ほぼそのまま」持ちられることについてもすでに言及されていますね。
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リビアンの技術を積んだ「ハイテク・アウディ」が2028年に誕生
今回の発表で最も驚きをもって迎えられたのが、米EVメーカー「リビアン(Rivian)」との提携による新モデルで、フォルクスワーゲングループとリビアンの合弁会社(RV Tech)が開発した次世代の電子・電気(E/E)アーキテクチャを採用した最初のアウディが「2028年に登場する」といい、これによってソフトウェアの処理能力や拡張性が飛躍的に向上し、テスラや中国勢に負けない「走るコンピューター」としての競争力を確保する計画についてもアナウンスされることに。
なお、フォルクスワーゲンとリビアンは2024年末に提携を発表しており、その後音沙汰がなかったものの、ついにその成果がアウディにまで降りてきた、というわけですね。
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アウディの未来を担う強力な新布陣
| モデル名 | 登場予定 | カテゴリー | 特徴 |
| A2 e-tron | 2026年秋 | エントリーEV | 伝説のA2を想起させる超高効率モデル |
| Q9 | 2026年 | フラッグシップSUV | 3列シートを備えた米国・中国市場の収益源 |
| Concept C (市販版) | 2027年 | スポーツクーペ | TT / R8の後継。ブランドの新しい顔 |
| RV Techとの共同開発モデル | 2028年 | 次世代EV | リビアンの技術を採用した高度な知能化モデル |
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なぜ今、アウディは「再発明」が必要なのか?
デルナーCEOは、ドイツや欧州の自動車産業が、テクノロジーのトレンドを牽引する米国や中国に「後れを取っている」と強い危機感を今回示しており、「ドイツ全体が自らを再発明する必要がある。顧客のためのイノベーションを再び最優先事項にしなければならない」と語っていますが、その言葉の通り、アウディは「伝統の走りとリビアンのような新興勢力のソフトウェア技術」を融合させることによってプレミアム市場での生き残りを図ろうという戦略。
なお、ライバルであるメルセデス・ベンツは中国の吉利汽車との提携を進めていると報じられ、この厳しいサバイバルレースを戦いにくために「各社各様」の武器を選択しているというのが今の状況だと考えられます。
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結論:2026〜2028年はアウディ「黄金期」の再来か

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2023年にスポーツカーのラインナップが空白となって以来、アウディファンにとっては少し寂しい時期が続いていましたが、2026年のA2 e-tronに加えQ9、2027年のTT後継車、そして2028年のリビアンとの共同開発モデルへと続く、まさに「怒涛の反撃」がいま始まろうとしています。
伝統的な「機能美」にアウディの持つ「パフォーマンス」、そしてそこへ最新の「デジタル技術」が組み合わさったとき、アウディは再び世界のベンチマークに返り咲くこととなるのかもしれません。
参考までに、アウディR8は長い間「もっともSNS上で検索されるクルマNo.1」でしたが、コンセプトC後継モデルも同様の存在感を発揮することが期待されており、このクルマがアウディのイメージをどう変えるのかに注目が集まります。
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