
| アセットフィオラノパッケージは「高価」ではあるが売却時にも高い評価がなされるオプションである |
日常使いには難しいものの、「フェラーリらしい」オプションでもある
さて、オートカヴァリーノさんにてフェラーリ 849テスタロッサ「アセットフィオラノパッケージ」装着車を見てきたのでざっとその内外装を紹介したいと思います。
この849テスタロッサはSF90ストラダーレの後継として登場していますが、SF90ストラダーレ同様に通常バージョン(スタンダード)に加え、サーキット志向の軽量パッケージ「アセットフィオラノ(Assetto Fiorano)」」装着車を選べます。※700万円くらいのオプション
このアセットフィオラノパッケージの(通常バージョンとの)違いは主に「足回り(ダンパー)」「空力(リヤウイング)」「軽量化」「タイヤ」の4点に集約され、システム最高出力1050馬力(V8ツインターボ830馬力+エレクトリックモーター220馬力)という基本性能は共通ではあるものの、走りのキャラクターが明確に差別化されています。

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フェラーリ849テスタロッサ「アセットフィオラノパッケージ」はこう違う
1. サスペンション(ダンパー)の違い
- 通常バージョン:電子制御のマグネティック・ライド・サスペンションが採用されており、路面状況やマネッティのモードに合わせて減衰力をリアルタイムに変化させるため、公道での快適性とワインディングでの追従性をバランスよく両立している
- アセットフィオラノ:GTレース(本格的なサーキット走行)の経験から生まれた、マルチマチック社製の固定式(パッシブ)アルミ製ダンパーに変更され、電子制御を廃し、サーキットの縁石を攻めるような限界域でのダイナミクスと剛性を最優先したハードなセッティングへ

2. エクステリア・空力(リヤまわり)の違い
- 通常バージョン:512Sなどの往年のレーシングカーから着想を得た「ツインテール・アーキテクチャ」と呼ばれる、テール両側が美しく跳ね上がった流麗なスタイルが特徴
- アセットフィオラノ:このツインテール部分に、さらに専用のウィングレット(追加のカーボン製リヤウイング)が装着され、これにより高速度域で通常バージョンを上回る強力なダウンフォースを発生させ、リヤのスタビリティを格段に高めている

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3. 徹底した軽量化
アセットフィオラノでは、以下の部位にカーボンやチタンといった軽量素材が標準で惜しみなく投入され、車重が削ぎ落とされています。
- ドアパネルやアンダーボディへのカーボンファイバーの多用
- サスペンションスプリングやエキゾーストシステム、各種ボルト類へのチタンの採用
- インテリアの各パネルのカーボン化、およびシンプルなレーシング仕立てへの変更

4. タイヤの標準指定
- 通常バージョン:ピレリ「Pゼロ R」やブリヂストン「ポテンザ スポーツ」など、公道でのウェット性能や快適性も考慮した最新の高性能タイヤが標準装着される
- アセットフィオラノ:サーキットでのドライグリップを限界まで高めたミシュラン「パイロットスポーツ カップ2」が標準指定(あるいは、さらに過激なカップ2Rもオプション選択可能)となり、より戦闘的な足元に仕上がっている

その他の特徴:専用リバリー(カラーリング)
アセットフィオラノを選択すると、往年のレーシングカーを彷彿とさせる「フロントからリヤへ抜けるような専用のツートン・レーシングリバリー(ストライプ)」をオプションで組み合わせることが可能に。

フェラーリ849テスタロッサ「アセットフィオラノパッケージ」のディティールはこんな感じ
そこでこのフェラーリ849テスタロッサ「アセットフィオラノパッケージ」装着車のディティールを見てみたいと思いますが、フロント下部のスプリッターが大きく張り出した形状へと変更に。

こうやって見ると張り出しがかなり強いことがわかり、そしてヘッドライト下のフィンと「同じ角度」で展開されていることがわかります(これは849テスタロッサにおける重要なデザイン的特徴である)。

センサーの関係でナンバープレートはちょっと「残念」な位置にあって、しかしこれはやむを得ないところでもありますね。
なお、ボディカラーはロッソそしてリバリーはホワイトとなり、カーボンパーツ含めて素晴らしいコントラストを成しています。

ルーフカラーは「コントラスト」、そしてリバリーは「粗密」なデザインに。

リアフードはスリット入りのプレキシガラス。

ストライプはスリットに沿うように丁寧に塗り分けられています。

やはり849テスタロッサ「アセットフィオラんパッケージ」最大のハイライトはこのツインテールである
そしてこの849テスタロッサ「アセットフィオラノパッケージ」装着車における最大の視覚的ハイライトがこのツインテール。

標準仕様の「一枚物のフィン」から「ウイング」へ。

けっこうきつい傾斜がつけられており、相当なダウンフォースを狙っていることがわかります。

とにかくこの部分のインパクトは大。

その他カーボンパーツが盛りだくさんで・・・。

サイドアンダーの形状も変更され、そしてリアンダーに加えてディフューザー形状もアセットフィオラノパッケージ専用となりますが、長らくフェラーリが採用してきた(縦方向の)フィンが消失し「ツルツル」に。

ちなみにぼくが849テスタロッサでもっとも気に入っている部分がこのサイドエアインテーク(標準仕様、アセットフィオラノパッケージともに同じ)。
ブラックのパーツによって機能を視覚化し、これによって「それよりも前」「これよりも後」のデザインを切り替えるという役割を果たしていますが、前から見るとエアチャンネルが2つに分かれ、異なる部分へとエアを導く役割を持たせていることがわかります。※機能とデザインとが融合した例でもある

フェラーリ849テスタロッサ「アセットフィオラノパッケージ」のインテリアはこんな感じ
そしてこちらは849テスタロッサ「アセットフィオラノパッケージ」装着車のインテリア。
エクステリア同様にカーボンパーツが盛りだくさん、そしてセンター部のブリッジとドアパネル部のインナーハンドルとその周辺との「角度」が並行になっていることがわかり、これは12チリンドリ、アマルフィにおいても見られる現代のフェラーリの一つの特徴でもありますね。
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ドアパネルは1枚物のカーボンファイバー。

ドアハンドルとスピーカーグリルとが一体化していますが、こういった「複数の機能を持つ部分をひとつに集約する」のも近年のフェラーリの特徴です。
ヘッドライト付近やテールランプもこの考え方と同様だと思われ、言い換えれば「一つの部分が2つ以上の機能を持つ」こととなり、これによってエクステリアおよびインテリアが「シンプルに」見えるわけですね。

ちなみにですが、ダッシュボードとドアインナーパネルとをつなぐウイングのようなパーツが「ドア開閉部分からスッパリと」分断されていて、この「スパっと切り落とした面」はエクステリアのサイド部(サイドウイングの側面など)にも見ることができ、そしてこれも近年のフェラーリの複数モデルに見られるデザイン的トレンドでもありますね。
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