
| マツダは「執念」でロータリーエンジンの灯火を守り続ける |
SUVの販売にて得た資金をもとにぜひロータリースポーツを復活させてほしいものである
マツダの代名詞であり、世界中のモータースポーツファンやクルマ好きを魅了し続けてきた「ロータリーエンジン(RE)」。
現在SUVへと注力し「虎視眈々と」フラッグシップスポーツカー復活の機会を狙っているとうのがマツダの現状かと思いますが、ファンが待ち望む純粋なロータリースポーツ復活への動きが着々と進んでいることがまたひとつ示されることに。
今回は米国特許商標庁(USPTO)へ新たに提出された特許申請から、マツダがロータリーエンジン最大の弱点であった「環境性能(排ガス規制)」をクリアするための極めて合理的な新技術を開発していることが判明し、単なるレンジエクステンダー(発電用)にとどまらない、走りのためのロータリー復活に向けた技術の全貌に迫りたいと思います。
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マツダ幹部「ロータリースポーツへの社内の熱気は異常」、ただしちょっと冷静にならないと
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この記事の要約
- マツダが米国特許商標庁(USPTO)にロータリーエンジン用の新技術「EGR(排気ガス再循環)システム」を出願
- かつてロータリーを追い詰めた最大の課題「厳しい排ガス規制」のクリアを目指す
- サイドポートとペリフェラルポートの2経路で排気を分散し、ターボ過給と冷却EGRを両立
- 「ICONIC SP」など次世代ロータリースポーツカーの市販化へ大きく前進

なぜ「EGRシステム」がロータリー復活の鍵となるのか?
現代のガソリンエンジンにおいて、排気ガスの一部を冷却して吸気側に再循環させる「EGR(Exhaust Gas Recirculation)システム」は、燃焼温度を下げて有害物質(NOxなど)を減らし、燃費と排ガス性能を向上させるために不可欠な技術です。
しかし、かつての「RX-7」や「RX-8」に搭載されたロータリーエンジンが設計された時代は排ガス規制が現在ほど厳しくなく、構造上の制約もあり本格的なEGRシステムは導入されておらず、よって現代にロータリーエンジンを蘇らせるに際しては「排出ガスのクリーン化と耐久性の確保」こそが最大の壁というわけですね。

ターボ過給と排ガス浄化を高度に両立する革新構造
今回マツダが出願した特許は、ロータリーエンジンのハウジングにある排気ポートを「サイドポート」と「ペリフェラルポート(ハウジング外周部)」の2種類に分けるという革新的なアプローチで・・・。
- サイドポート排気:排出された排気ガスをターボチャージャー(過給機)へと送り込んで強力なパワーを生み出す
- ペリフェラルポート排気:排気をEGRクーラーへ導いてしっかり冷却した後、エンジン吸気側へ再循環させて燃焼温度を低下させる
- 高負荷時の効率化:排ガス抑制のためのEGRが不要となる高負荷(アクセル全開)時には、冷却された空気を直接セカンダリー触媒コンバーターへ送り込み、触媒の過熱を防ぎつつ効率的な排気浄化を行う
この構造により、高出力なターボ・ロータリーでありながら、現代の厳しい環境基準をクリアする道筋が立てられた、というのが今回の特許の骨子です。
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マツダ「新世代2ローター・ターボ+EGRシステム」技術概要
| 項目 | 特長・詳細 |
| 対象エンジン | 2ローター・ロータリーターボエンジン |
| 出願機関 | 米国特許商標庁(USPTO)および欧州特許庁(EPO) |
| 主要技術 | 分割排気ポート(サイドポート+ペリフェラルポート)構造 |
| EGR方式 | 水冷EGRクーラー併用による吸気・触媒温度の冷却制御 |
| 主な目的 | 高次元でのパワー出力維持と、厳格な排ガス規制(Euro 7等)のクリア |
| 想定搭載モデル | 「ICONIC SP(アイコニック SP)」市販モデル等の次世代スポーツカー |
「ICONIC SP」市販化へのロードマップ
マツダは「ジャパンモビリティショー2023」で2ローターRotary-EVシステムを搭載したコンパクトスポーツコンセプト「ICONIC SP」を公開して世界中から絶賛を浴びており、また、「VISION-X」などのコンセプトでもロータリーターボエンジンを「動力源」とする可能性を示唆し続けています。

特許が出願されたからといって即座に市販車が登場する保証はありませんが、電動化が叫ばれる現代において、マツダがこれほど莫大な開発リソースをロータリーの内燃機関技術に投じているという事実は、市販化に向けた本気度の高さを物語っているかのようですね。
カーボンニュートラル燃料とロータリーの親和性
マツダがロータリーエンジンにこだわる理由は「単なるノスタルジー」のみによるものではなく、ロータリーエンジンは構造上、ガソリンだけでなく「水素」「e-fuel(合成燃料)」「バイオ燃料」といった多様なカーボンニュートラル燃料に適応しやすいという優れた特性を持っています。
今回判明したEGR技術によって排気性能が向上すれば、将来的にCO2排出量を実質ゼロにする合成燃料を用いた「超グリーンな純粋スポーツカー」として電動化時代における新たな存在価値を確立できる可能性があり、マツダとしてはこの「一発逆転」に賭けているのかもしれません。

結論
ロータリーエンジンの歴史は、常に「不可能と言われた規制や技術的課題との闘い」であることがよく知られていますが、かつて排ガス規制(マスキー法)を「AP(アンチポルーショ)システム」で世界に先駆けてクリアしたように、マツダは再び技術の力によってロータリーエンジンの前に立ちはだかる高い壁を破ろうとしています。
発電用レンジエクステンダーにとどまらず、走りの情熱を注ぎ込んだスポーツカーとしてロータリーエンジンが再び公道を駆ける日へ向け、マツダの挑戦は着実に前進していることが確認できたというのが今回の特許でもあり、ピュアスポーツの復活を願うファンにとって、この特許および「解決策」は最高の朗報であるとも言えそうですね。
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参照:CARSCOOPS










