
| 「フラッシュドアハンドル」と「電気式インナーロック解除」は様々なメリットをもたらすが |
その一方、電力が失われた場合には「非常に困った」ことに
さて、現在アメリカと中国にて問題となっている「フラッシュドアハンドル(外側)」および「室内の電気式ドアロック解除(イージードアオープン)」。
これらは米国と中国両方において痛ましい死亡事故に繋がっており、よってアメリカでは調査対象、そして中国では規制の対象となっています。
そしてフェラーリ296GTBもまた「フラッシュドアハンドル(外側)」および「室内の電気式ドアロック解除」を備えるクルマでもあり、今回は「いざという時のため」説明書にて緊急時の対応を確認してみたというわけですね。
この記事の要約
- フェラーリ296GTBのアウタードアハンドルは簡易ながらも「天才的な」構造である
- フェラーリ296GTBの室内側ドアオープナーは「イージーオープン機構」を備える
- もしもイージーオープン機構に不具合が生じた場合には「フェイルセーフ機構」がある
フェラーリ296GTBのフラッシュマウントドアハンドルはこうなっている
そしてまずはアウタードアハンドルですが、これはSF90ストラダーレにて採用された形状およびデザインであり、外観はこんなこんな感じで「完全にフラッシュサーフェス」。

そしてドアを開く際にはこうやって指先を差し込みますが、つまるところメルセデス・ベンツなどが採用するフラッシュドアハンドルのように「ノブが電動にて出てくる」方式ではなく、極めてアナログなヒンジ式にて「ぐっと押し込み、それによってドアロックが解除される」という方式です。
この方法の素晴らしいところは「フラッシュマウントなので空気抵抗を削減し、かつ美観を損なわない」ということ。
しかも構造が簡素であり、ポップアップのためのエレクトリックモーターを持たないためにユニット全体で「軽量」に仕上がるという特徴も(しかも故障の確率が非常に低い)。

ただ、この「ハンドルを押し込む」という動作によって「ケーブルが引っ張られてロックが外れる」というわけではないようで、「押し込む」ことによってスイッチが押され、そのスイッチからの信号によってドアロックをエレクトリックモーターが解除するという流れとなるもよう。
フェラーリ296GTBのドアオープナー(室内側)はこうなっている
そして今回ぼくが知りたかったのは「電力の供給が遮断された場合、外側からドアを開く」方法ではなく、「車内から脱出する方法」。

ちなみに通常時(電力の供給がなされている状態)はこのボタンを押すとドアロックが外れて「バカッと」ドアが外に開き、そこからドアを押し広げて降車することになるわけですね。※いわゆるイージーオープン機構。フェラーリもこういった装備を持つ時代になった

そして様々な要因にて「万一」このボタンが機能しなくなった場合(つまりバッテリー上がりや事故などでここに電源が供給されなくなった場合)にはイージーオープン機能は用をなさなくなり、車内からの脱出が困難となるわけですが、車両に付属する説明書によると、ドア内張りの下の方、かつドアポケットの上部あたりにフェイルセーフ機構が内蔵されており・・・。

下から見るとこう(上から見るとまず見えない)。

拡大するとこう。
(戻らなくなると怖いので)実際には引っ張っていませんが、「有事の際には」この輪っかの中に指を入れて引っ張り出せばドアを開くことができる、というわけですね。

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