
| 限定100台のフル電動コーチビルドがついに路上へと解き放たれる |
「プロジェクト・ナイチンゲール」は同社のVIPオーナーの「日常の足」
最高峰のラグジュアリーと完全なオーダーメイドの世界を提供するロールス・ロイス。
2026年4月に発表されたわずか100台限定のコーチビルド・コレクション「Project Nightingale(プロジェクト・ナイチンゲール)」がついに実車テストのフェーズへと進み出したというのが今回のニュースです。
自由度の高いコーチビルディングのデザインに加え、最高峰のEVパワートレインを組み合わせたこの究極の限定車。
「世界中のオーナーが実際に日常やロングドライブで走らせることを前提に開発されている」といい、かつて創業者ヘンリー・ロイス卿が1920年代に掲げた実験精神を現代の電動化時代へと継承する、歴史的なテストプログラムの全貌に迫ってみたいと思います。
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この記事の要約
- ロールス・ロイスは、世界限定100台の全電動コーチビルド・コレクション「Project Nightingale(プロジェクト・ナイチンゲール)」のグローバル実証テストプログラムを開始したと発表
- 極寒の北極圏から酷暑のペルシャ湾沿岸部、標高2,750mの高地まで、エンジニアのチームが通算350週間(約6年半相当)にわたる過酷な走破テストを実施予定
- 1,430時間以上の空力実験、15,000回に及ぶ特殊トランク「ピアノ・ブート」の開閉耐久テストなど、ブランド史上最も厳格な品質検証が重ねられる

ロールス・ロイス「プロジェクト・ナイチンゲール」の概要
「プロジェクト・ナイチンゲール」はロールス・ロイスが誇る最上級のコーチビルド技術と最新のフル電動(BEV)テクノロジーを結集させた超限定コレクション。
車名の由来は、ヘンリー・ロイス卿が南仏リヴィエラに構えた冬の邸宅近くに設置したデザイナー・エンジニアたちの作業拠点「Le Rossignol(フランス語でナイチンゲールの意)」にちなんでいて、100年以上前にフランス南部の公道でスピードと耐久性を証明した歴史にならい、今回のテストも南欧の公道からスタートすることになった、とアナウンスされています。
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「プロジェクト・ナイチンゲール」の基本概要
- 車両の立ち位置: フル電動コーチビルド・コレクション
- 生産台数: 世界限定100台
- パワートレイン: オール・エレクトリック(完全電動)
- 開発テスト期間: 通算350週間(複数車両・チームによる累計検証)
- 最高速度限界値: 私有高速テスト施設にて最高時速155mph(約250km/h)を実証予定

プロジェクト・ナイチンゲール:特徴・スペック・デザイン
プロジェクト・ナイチンゲールには、究極の静粛性と機能美を極限まで高めるための革新的な設計と過酷なベンチマークが設定されており、静止状態のプロトタイプ段階では1,430時間以上のデジタルシミュレーションおよび風洞実験が実施され、時速250km到達時でも風切り音を極限までシャットアウトする空力性能が追求されています。
また、オープンエア走行時にも室内への不快な風の巻き込みを防ぎ、寒冷地でも温もりを保つための電動ウインド・ディフレクターも独自開発されることに。
主なスペック・耐久テスト項目
| 検証項目 | 試験内容・スペック | 目的・特徴 |
| 走行環境テスト | 地中海沿岸〜北極圏、アラビア半島砂漠、標高2,750m | -40℃から+80℃までの極端な気温変化への適応力検証 |
| 空力・風洞テスト | 1,430時間以上の空力モデル&デジタルシミュレーション | 超高速域(時速155mph)での圧倒的な静粛性(NVH)の確保 |
| ピアノ・ブート(Piano Boot) | 15,000回連続開閉サイクルテスト | 横方向にカンチレバー式で開閉する新構造トランクの永久的な信頼性確保 |
| ルーフ構造 | カシミヤ、ファブリック、ハイパフォーマンス複合材 | 80℃環境下の耐熱・防音・10項目に及ぶ開閉防水テスト |
特に新機構の「ピアノ・ブート(Piano Boot)」は、キャンチレバー(片持ち構造)で横方向に優雅に開閉する同社初の仕掛けであり、(所有するオーナーの)世代を超えてスムーズに動き続けるよう1万5千回もの連続作動試験が課せられています。

競合比較・市場での位置付け
超高額ハイエンド市場における「コーチビルドEV」という新しいカテゴリにおいて、このプロジェクト・ナイチンゲールは他社製ハイパーカーやラグジュアリーモデルとは一線を画すポジションを確立していて・・・。
| 比較軸 | 一般的な電動ハイパーカー(リマック、ピンファリーナ等) | 定番ハイエンドモデル(ファントム、スペクター等) | プロジェクト・ナイチンゲール |
| 開発のアプローチ | 圧倒的な加速性能と最高出力(馬力)の誇示 | 量産基盤(アーキテクチャ)に基づく最高の快適性 | 完全なるデザインの自由度(コーチビルド)×静粛性 |
| 生産台数・希少性 | 数十台〜数千台規模 | シリーズ生産モデル | 世界限定100台のみのコレクターズモデル |
| テストの基準 | サーキットでのタイムと動力性能重視 | グローバル基準の耐久試験 | 歴史的テスト行程(350週間)+極上の「静寂(Serenity)」の証明 |
単にパワーを追求した電動ハイパーカーとは異なり、「無音に近い世界で優雅に移動する」というロールス・ロイスならではの価値(マジック・カーペット・ライド)を、完全電動のコーチビルド車として再定義しているのがこのプロジェクト・ナイチンゲール。
数値だけでは測れない「エンジニアの直感」
最先端のデータ計測や風洞シミュレーションが全盛の時代にあっても、ロールス・ロイスは「数値化できない人間の感覚」を極めて大切にしています。
今回のプレスリリースでも触れられているように、どれほど精密なセンサーでデータを採取しても、最終的にその乗り心地がブランドにふさわしい「静けさ」と「威厳(Serenity & Authority)」に達しているかを判断するのは長年の経験を積んだ熟練エンジニアたちの「五感と直感」で、最高峰のデジタル技術と職人の官能評価が融合することで唯一無二の乗り味へと仕上がってゆくこととなるわけですね。
結論
「プロジェクト・ナイチンゲール」の実車テストプログラムの開始は、ロールス・ロイスが電動化時代においても「顧客のいかなる無茶な望み(完全なデザインの自由)と品質基準」を絶対に妥協しないという強力なメッセージ。
南欧の陽光から北極圏の氷原まで、地球上のあらゆる過酷な環境を走り抜けることによってその品質と性能、信頼性が担保され、伝統の美学と先進のEVテクノロジーが融合したこの究極のコーチビルドモデルが公道を走る姿を見られる日を楽しみに待ちたいと思います。
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参照:Rills-Royce



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