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ブガッティ究極の伝説「タイプ41 ロワイヤル」100周年。「12.8リッター8気筒」「全長6メートル」「車重3.5トン」のモンスター

ブガッティ タイプ41 ロワイヤル
Bugatti

王者へ捧げた超大型ラグジュアリーカーの軌跡

まさに「他と比較されるようであれば、それはブガッティではない」を地でゆくクルマ

「王や皇帝、女王にふさわしい、世界で最も速く、最もエレガントで、最も豪華な自動車を造る」——。1926年、ブガッティの創始者であるエットーレ・ブガッティが掲げた壮大な野望から誕生した「タイプ41 ロワイヤル」。

誕生から1世紀(100周年)を迎えた2026年現在もなお、自動車史において「究極の絶対的ラグジュアリー」としてその名を轟かせる存在ですが、ブガッティの本拠地モルスハイム(Molsheim)にて開催された「ブガッティ・フェスティバル」では現存する”奇跡の”タイプ41 ロワイヤルが集結することに。

ここでは創業者たちの情熱、そして最高峰のクラフツマンシップが息づく伝説の名車について詳しく見てみましょう。

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Image:Bugatti

この記事の要約

  • 創業者エトール・ブガッティが「王者のための自動車」として開発を開始した超大型ラグジュアリーカー「タイプ41 ロワイヤル(Type 41 ROYALE)」が、2026年に誕生100周年を迎える
  • 全長6メートル超、軸距4.3メートルという圧倒的な体躯に12.8リッター直列8気筒エンジンを搭載し、当時の常識を打ち破る最高速度200km/hを発揮した伝説のモデル
  • 世界にわずか6台しか製造されなかったロワイヤルは、一台ごとに異なる特別なボディ(コーチビルド)を纏い、最新モデル「トゥールビヨン」に至る現代ブガッティの「美とハイパフォーマンス」の源流となっている
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ブガッティ タイプ41 ロワイヤルの概要

1926年6月、まだ正式名称が決まる前から英メディアで「黄金のブガッティ(The Golden BUGATTI)」と称されたタイプ41 ロワイヤル。

ブガッティが手掛けた史上最大かつ最も野心的なモデルとしても知られており、プロトタイプでは約14.7リッターという途方もない排気量のエンジンが試された後、量産仕様では12.8リッター直列8気筒(最高出力約300PS)へとダウンサイズされており、しかし車重3.5トンにおよぶ巨躯を最高速度200km/hまで引っ張ります。

世界恐慌の荒波によって当初想定された王室や富豪層への量産は叶わず、結果的に作られたのはわずか6台にとどまりますが、その圧倒的な希少性と完成度から、後年のオークション(1987年クリスティーズ)では当時の世界最高落札額(550万ポンド)を記録するなど、至高の芸術品として世界中のコレクターに愛されるクルマとしても知られています。

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項目ブガッティ タイプ41 ロワイヤル 主要諸元
生産時期・台数1926年(誕生)/ 世界限定 6 台(全車ビスポーク仕様)
全長 / ホイールベース6,000 mm 超 / 約 4,300 mm
車両重量約 3,500 kg(3.5トン)
エンジン種類12.8L(12,763cc)直列8気筒 SOHC(ドライサンプ潤滑)
最高出力約 300 PS
最高速度約 200 km/h
ラジエーターマスコットレンブラント・ブガッティ作「立ち上がる象」
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伝説のディテール

6台のタイプ41 ロワイヤルは、すべての車両が異なるコーチビルダー(車体制作会社)の手によって仕上げられ、唯一無二の個性を放っており・・・。

  • クーペ・ナポレオン(Coupé Napoléon): エットーレ・ブガッティの息子であるジャン・ブガッティがデザインした傑作。運転席(お抱え運転手用)がオープンで、後席乗員スペースの上部がガラスルーフで覆われた優美なスタイルが特徴。エットーレ自らの愛車として愛用され、現在はフランスのシュルンプ・コレクション(ミュルーズ国立自動車博物館)に収蔵されている
  • アルマン・エスダース・ロードスター(Armand Esders Roadster) :パリの繊維大富豪アルマン・エスダース氏のオーダー品。「日中しか乗らないためヘッドライトは不要」という要望を受け、ライトを完全に排除した流麗極まりないロードスターボディが与えられている(後にアンリ・ビンダー社によりクーペ・ド・ヴィルへと改装)
  • クロノグラフの元祖「ブレゲ(Breguet)」製時計: 1932年、エットーレはステアリング中央に装着するため、名門時計ブランド「ブレゲ」に「Spécial pour BUGATTI」と刻印された特注クロノグラフ(8日巻パワリザーブ&タキメーター付)を9基発注。高級自動車と高級時計(高級ハイロロジー)のコラボレーションの先駆けとなる
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現代への継承と位置付け

1920〜1930年代、ロールス・ロイス(ファントム)やマイバッハ、イスパノ・スイザといった超高級ブランドが覇を競うなかで、ブガッティ・ロワイヤルはすべての面において別格(異次元)のスケールを誇っており・・・。

  • 現代の「ヴェイロン」「シロン」「トゥールビヨン」へ繋がるDNA :「サイズの中にエレガンスを宿し、絶大なパワーを洗練させる」というロワイヤルの理念は、W16気筒を積む「ヴェイロン」や「シロン」、そしてV16ハイブリッドを搭載する最新旗艦「トゥールビヨン(Tourbillon)」へと脈々と受け継がれている
  • オーダーメイドの真髄「Programme Solitaire」: 顧客の好みやパーソナリティに合わせて一台ひとつの芸術品を創り出すブガッティのビスポーク部門「Sur Mesure」の精神は、100年前のロワイヤルによってすでに確立されていた
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100周年に実現した「3台の奇跡の集結」

ブガッティは誕生100周年の節目を記念し、2026年9月に本拠地モルスハイムで開催された「ブガッティ・フェスティバル」にて、現存するロワイヤルのうち3台が奇跡的に再会しており・・・。

  • 集結した3台のロワイヤル :ミュルーズ国立自動車博物館から移送された「クーペ・ナポレオン(Coupé du Patron)」、アウトシュタット(Wolfsburg)が所有する旧アルマン・エスダース仕様の「ビンダー製クーペ・ド・ヴィル」、そして1933年に英国人オーナーへ納車された「パークワード製リムジン」
  • 共通する象徴「エレファント」: ボディ造形はまったく異なる3台ではあるものの、ウォールナット製ステアリングやクジラのヒゲ(クジラ骨)を用いたノブ、そして何よりラジエーター頂点に君臨するエトールの弟・レンブラント・ブガッティが彫刻した「象のマスコット」が、一族の絆と栄光を静かに物語っている
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結論

100年前、自動車というプロダクトの限界と可能性に挑み、最高峰のエンジニアリングと芸術を融合させたブガッティ「タイプ41 ロワイヤル」。

商業的には時代の荒波に揉まれたものの、エットーレとジャンの妥協なき情熱が生み出した6台のMasterpiece(傑作)は、100年後の今も世界中の自動車ファンを魅了し続け、ブガッティというブランドの不滅の輝きを支え続けています。

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