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テスラ・サイバートラックが2027年に生産縮小決定、生産終了の可能性も。イーロン・マスクが明かした方針転換とサイバーキャブへの集中戦略とは

テスラ サイバートラックとサイバーキャブ
Life in the FAST LANE.

サイバートラックはテスラの存在を「幅広い人々に知らしめた」という意味においてその価値は計り知れない

今後は「歴史に残るカルトカー」としての地位を確立するであろう

2019年の発表以来、ステンレススチールの斬新な外観と圧倒的なパフォーマンスで世界中の自動車ファンやメディアを騒がせてきたテスラの電動ピックアップトラック「サイバートラック(Cybertruck)」。

しかし、その独創的すぎる異作の歴史が予想以上に早く幕を閉じる可能性が生じており、イーロン・マスクCEOがテキサス工場におけるサイバートラックの生産を2027年中頃を目処に縮小させる見通しを(X上にて)表明し、そこから「生産終了」という推測も登場しています。

長年のバズと延期を経て2023年末に納車が開始されたサイバートラックに何が起きているのか、その背景とテスラの次世代戦略を見てみましょう。

この記事の要約

  • イーロン・マスク氏が自身のX(旧Twitter)にて、テキサス工場(ギガファクトリー・テキサス)における「サイバートラック」の生産を2027年半ばまでに縮小させる方針を明かす
  • 他工場への生産移管か完全撤退かは不透明なものの、背景には当初目標(年間25万台)を大きく下回る販売低迷(2026年1〜9月の全米販売台数は約11,586台、前年同期比-28%)や相次ぐリコール問題が存在する
  • テスラは浮いた生産能力をステアリングやペダルのない2人乗り完全自動運転車「Cybercab(サイバーキャブ)」へ割り当てる計画であり、EVメーカーから自動運転・ロボティクス企業へのシフトを強めている
米メイン州でたった2台のテスラ・サイバートラックオーナー。アンチの嫌がらせがエスカレートし「納車前にはこうなるとは予想できなかった。私が何をしたというんです?」
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テスラ・サイバートラック生産縮小の概要

イーロン・マスク氏はX上の投稿にて、テキサス州のギガファクトリーで製造されているサイバートラックの生産規模を2027年半ばに向けて段階的に縮小すると発表。

この発表において、他工場(ギガファクトリー)へ生産拠点を移管するのか、それともサイバートラック自体を完全に廃止(生産終了)するのかについての明確な言及はなく、しかし現状で新たな製造拠点の確保に関する発表がないことから、業界内ではサイバートラックがこのまま静かに市場から姿を消すのではないかという見方が強まっています。

仕様・価格改定・販売実績の推移

2019年11月の発表時、SF映画から飛び出してきたかのようなステンレス折紙調のデザインと「39,900ドル(約600万円)から」という衝撃的な予告価格で市場を揺るがしたサイバートラックですが、実際の量産展開は難航を極めていて・・・。

注目項目サイバートラックの計画と現実の比較
初代発表年 / 納車開始2019年11月発表 / 2023年11月納車開始
予告ベース価格39,900ドル(※実際には大幅な値上げが実施され実現せず)
当初の生産目標年間 250,000台
2026年1〜9月全米販売台数11,586台(前年同期比 28%減 / KBB推計)
累計販売台数約71,000台未満(Car and Driver等報道に基づく)
主要課題高価格化、品質管理・リコールの多発、 divisive(好みが分かれる)な外観デザイン
テスラ・サイバートラックのフロント
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2023年11月に待望の市販化を果たしたものの、エントリーモデルの価格は予告を大幅に上回り、その後の価格改定も相まって購入層が限られることに。

初期の予約ラッシュを継続的な需要へと結びつけることができず、販売台数はマスク氏が掲げた目標に遠く及ばない結果となった、というのが現実です。

なお、発売前の予約台数は「150万台」とも「200万台」とも言われたものの、実際には上記の数字にとどまっていて、発売前に一部のアナリストが出した「サイバートラックはその予約台数を出荷できず、少量の販売にとどまり、未来のカルトカーになる」という予想(予言)を「まんま」実現することとなりそうですね。

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従来のピックアップトラック市場(フォード F-150 Lightningやシボレー シルバラードEV、リビアン R1T等)に対し、全く異なるアプローチで一石を投じたサイバートラックではありますが、量産化とスケールメリットの壁に阻まれたというのが現実で、さらにはテスラ全体の製品ポートフォリオの観点においても大きな転換期を迎えています。

  1. 従来ラインナップの整理: サイバートラックの縮小に加え、Model SやModel Xといったフラッグシップの展開も見直されるなど、車両ラインナップの絞り込みが進行中
  2. 自動運転・ロボティクスへの集中: 浮いた工場のキャパシティは、ステアリングやペダルのない自動運転タクシー「Cybercab(サイバーキャブ)」の増産へ振り向けられる
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つまるところ、テスラは単なる「EV自動車メーカー」から、「自動運転ネットワークおよびロボティクス企業」へとビジネスの主軸を大きく方向転換しようとしており、不採算車種は切り捨て、そして未来へと向かうこととなるわけですね。

そしてこういった傾向を見る限り、テスラは「ノスタルジー」によって”採算が取れない”サイバートラックの生産を継続するとは考えられず、どこかのタイミングでズバっとその生産を終了させる可能性が指摘されているのが直近の状況です。

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今後のロードマップ

仮に2027年半ばでサイバートラックの生産が終了した場合、市販モデルとしての寿命はわずか4年弱という、非常に短命なプレミアムモデルとなることに。

自動車業界に与えた強烈なインパクトに反し、持続可能なビジネスモデルとして成立させることの難しさを浮き彫りにしたのがこのサイバートラックというわけですが、その一方、長らく延期されていた第2世代「ロードスター(Roadster)」の開発が進み、量産化へ近づいているという明るいニュースもテスラには存在します。

新型テスラ・ロードスターのエクステリア(リア)
Tesla

奇抜なピックアップトラックという実験的なフェーズを終え、テスラはより収益性と先進性の高いモデルへとリソースを再配分していくこととなり、テック企業としての性格を強めるであろうこと予想されますが、収益としてはサイバートラックは失敗だったのかもしれず、しかしテスラのブランド価値を向上させたということに関し、その存在意義はかなり大きかったのでは、とも考えています。※実際にテスラの株価急上昇は「サイバートラック以降」である

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結論

テスラ・サイバートラックの生産縮小報道は、斬新なデザインと話題性だけで自動車市場を制することはできないという現実を物語るもの。

サイバートラックがもたらした技術的・デザイン的な挑戦を称賛しつつも、テスラの視線はすでに無人タクシー「Cybercab」が描く次世代の移動体験へと完全に注がれていて、サイバートラックが遺した足跡、そしてテスラの次なる変革に引き続き注目が集まるというのが直近の状況です。

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参照:Elon Musk(X)

->テスラ(TESLA)
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