人生はドラマだ。しばしばそう表現されることがありますが、ある意味ではその通りだと思います。
たくさんの人々がそれぞれの人生を生きていて、それぞれの人生の中では彼ら自身が主人公です。そこでぼくは考えます。彼らは、自分の人生において与えられた自分の役回りに満足しているのだろうか、と。
ある人は自分の役回りに満足しているかもしれませんし、ある人は自分の役回りなんてこんなものだとあきらめているかもしれません。
またある人はより良い役を得ようと努力するでしょうし、またある人は自分の役回り自体について考えたこともないかもしれません。ぼくは、何の意味があってこの世に生きているのだろうか、と思うことがあります。
ぼく自身、今の自分は本来の自分なのか、もっと違う自分になれるんじゃないか、もしかすると違う人生を送れるんじゃないか。そう考えたこともあったのですね。
しかし、ぼくはどこまで行ってもやっぱりぼく自身で、ぼく以外のだれにもなることなんか出来ないのです。それに気付いてからは、すこし楽になったような気がします。
まあ結局オレはオレ自身だし、しかもオレの人生だし、そう考えるともうちょっと好きなように生きてみようか、そんな気になるのです。