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BMWはまだまだMTにコストをかける?エンジン全損の恐怖「マネーシフト」を防ぐ特許を出願、BMWの“神”対応とは?

BMWはまだまだMTにコストをかける?エンジン全損の恐怖「マネーシフト」を防ぐ特許を出願、BMWの“神”対応とは?

| BMWはこれまでマニュアル・トランスミッションにかけるコストを「最小限」にとどめていたが |

【この記事の要約】

  • BMWが「誤ったシフトダウン(マネーシフト)」を物理的にブロックする新システムを特許出願
  • 車速とエンジン回転数をセンサーが監視し、エンジンを破壊する恐れがあるギアへの進入を「ロック」する仕組み
  • ライバルがMTを廃止する中、BMWは「MTをよりスマートに保護する」ことで存続の道を探る

MT乗りの悪夢「マネーシフト」から高価な愛車を守る

マニュアル車を操る醍醐味は「自分の手でギアを制御する人車一体感」にありますが、しかしその自由にはリスクが伴うことも間違いはなく、特にサーキット走行や急加速中、3速から4速へ上げるつもりが誤って2速に入れてしまい、エンジンがオーバーレブ(過回転)によって一瞬で破壊されるといった「悲劇」も。

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これは「(どんなベテランドライバーにも起こり得る)自身のミス」にほかならず、保証ではカバーされないこと、そして修理代が恐ろしい金額にのぼることから通称「マネーシフト」とも呼ばれています。

そして今回、アウディやメルセデス・ベンツが次々とMTから撤退する中、BMWはこの「人間ならではのミス」をテクノロジーでカバーすることによってMT車をより長く、安全に楽しむための新技術を特許として出願したことが明らかに。


センサーと物理ロックが連動する「インテリジェントMT」

今回BMWがドイツ特許商標庁に提出した特許によると、BMWの新しいマニュアルトランスミッションは、単なる機械的なリンク以上の機能を備えているもよう。

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システムの特徴と仕組み

  1. リアルタイム監視: センサーが現在の車速、クランクシャフト(エンジン)の回転数、選択しようとしているギアを常に監視
  2. 物理的ゲートロック: リバース(後退)ギアに入れる際に使われる「リバースロック」の仕組みを全ギアに応用。危険なシフトダウンだと判断された場合、物理的な「ロックユニット」が作動し、そのギアにシフトノブが入らないようブロックする
  3. 高度な計算: 例えばレッドゾーン付近で加速している際、間違えて下のギアに手が動いても、システムが「このギアに入れるとエンジンが壊れる」と瞬時に計算し、ゲートを閉ざす仕組み

これにより、ドライバーは「ミスによるエンジン全損」の恐怖から解放され、よりドライビングに集中できるようになるというわけですね。


BMWのMT戦略:最後まで「棒」を残す意地

BMWのラインナップにおいて、MTが残されているモデルは今や”希少”となっており、しかし彼らは「操る楽しさ」を求めるファンを見捨てていないことが今回の特許出願によって判明しており、ライバルメーカーが「MTはもはや古い技術であり、自動変速機(AT)の方が速くて効率的だ」と切り捨てる中、BMWは「MTを最新技術で洗練させ、あえて残す」という、マニアにはたまらない戦略を採っていることもわかります。

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ただ、ぼくの認識だと、BMWは「マニュアル・トランスミッションを存続させる一方、そこにかけるコストを最小限にとどめている」ように思われ、というのもそのシフトノブが「90年代あたりからずっと変わってないから」。

ポルシェもBMW同様に「MTを存続させる」自動車メーカーではありますが、ポルシェの場合は「内装デザインの進化」にあわせてシフトノブのデザインも進化していて、しかしBMWの場合は「内装がどんどんオシャレになっているのに」シフトノブのデザインが変わらないため「そこだけ違和感がある」状態に。※下の画像はポルシェのシフトノブ

ポルシェ911GT3のマニュアル・トランスミッション

こういった様子を見るにつけ、ぼくはずっと「BMWはとにかくMTに追加のコストをかけたくないんだろうな」と解釈していて、そのため今回の特許申請には非常に驚かされています。

BMW MT搭載継続モデル(2026年時点の展望)

モデル名現状と今後
BMW M2今後数年間はMTの継続が確定的な、ファン垂涎の一台
BMW M3 / M4次世代モデルでも、この「マネーシフト防止機能」を伴って継続される可能性大
BMW Z4現行モデルの生産終了とともにMT設定も終了か

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関連知識:なぜ「マネーシフト」は保証対象外なのか?

ここ最近、海外ではトヨタ・GRカローラやヒョンデ・エラントラNのオーナーが、マネーシフトによるエンジン故障を起こした際、メーカーから「不適切な操作(オーバーレブ)」を理由に保証修理を拒否され、数百万単位の修理見積もりを突きつけられたことが話題となっています。

現代の車は「ECU(エンジン制御装置)」にログが残るため、一瞬でも許容回転数を超えた事実は隠すことができず、よってマネーシフトは「一瞬で」メーカーにバレてしまい保証修理の対象外となるのですが、BMWのこの特許が実用化されれば、こうした「オーナーの不注意による莫大な損失」を物理的に回避できるため、中古車市場での信頼性向上にもつながるのかもしれません。

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結論:MTは「不便なもの」から「洗練された趣味」へ

BMWが開発しているこのシステムは、MT車を「ただの古い機械」から、現代の安全基準に適合した「洗練された趣味の道具」へと進化させるもの。

電動化が進み、伝統的なトランスミッションが姿を消しつつある時代。BMWのこの特許は、「どれだけ時代が変わっても、自分の手でギアを変えたい」と願う世界中のドライバーに対する、メーカーからの熱いメッセージだと捉えることができ、次に発表される「M」モデルのシフトノブには、この「安心」という名の最新技術が備わっているのかもしれません。

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参照:CARBUZZ

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