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「ハイブリッドは10万キロ/10年乗らないと元が取れない」は本当か?検証してみた

2016/09/25

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よくハイブリッドカーについては「10年または10万キロ乗らないと元が取れない」とは言いますよね。
それはある意味正しく、ある意味ではそうかもしれない、と思います。

ぼくの場合、ハイブリッドではありませんがBMW i3で年あたりおおよそ30万円ほど(以前に乗っていたポルシェ981ボクスターに比べ)維持費が安い計算となっています。
月に2000キロほど走っていますが、車検費用や保険、税金を考えると10年乗って「400万円くらい浮く」という計算にもなりますね。
BMW i3の購入金額は600万円程度なので400万円ほど浮けば「200万円のコンパクトカーもしくは軽自動車を買った」のと同じ計算となり、「10年で元が取れる」は正しいのかもしれません。

ただ、ここには「車を売った時」の金額は含まれず、そこが「10年/10万キロ乗らないと元が取れない」理論の落とし穴ではないか、とぼくは考えます。

BMW i3は売ると安いことが判明しているので「落とし穴」には該当しないのですが、例えばフィットなどは例としてはいいかもしれません。
例えばフィットはガソリンエンジン車で車両本体価格130万円、ハイブリッドは車両本体価格180万円。
そこには50万円の差がありますが、もともと燃費の良いフィットですので、ガソリンエンジン車はリッター26キロ、ハイブリッド車はリッター33.6キロ、とあまり差がありません。
50万円の差額を埋めようとなるとガソリン価格が1リットルあたり115円と考えたとき4347リッター給油差が必要。
リッターあたりの差は7.6キロで、4347×7.6キロだと55,837キロになり、「10万キロ」までは行きませんが、相当な距離を走る必要がある、ということです。
年間走行距離が1万キロあたりだと5年は乗らないと元が取れないという計算になりますね。

なおフィットの中古車を見ると、例えば2015年式だとガソリンエンジン車が130万円(Fパッケージ)くらい、ハイブリッドが170万円くらい(同じくFパッケージ)。
つまり中古市場においてガソリン車とハイブリッド車とでは40万円ほどの開きがあります。
これはどういうことかというと、「買取が高い」ということになり、中古価格=買取価格ではないものの、仮にその買取差が30万円だとすると、いずれ売ることを考えた場合は「もともと50万円あった差額が20万円に縮小」したとも言えます。
となるとこの20万円の元を取れば良いわけですが、リッターあたりの燃費差が7.6キロということを考えたとき、20万円を1リットルあたりの価格115円で割るとガソリンは1739リットル、そして1739リットル給油した際の差は1739×7.6キロで13,216キロ。
このくらいだと1年で走りそうなので、「売却まで考えると」フィットの場合は1年で元が取れるという計算になりますね(税金の減免などを考えるともっと早く元が取れるかもしれない)。

なおプリウスは非常に高価な車ですが売るときも高く、同じクラスのガソリン車に比べると相当に高い価格で売却でき、こちらも「早々に元が取れる」のではないかと思われます。

さらにもう一つ、メーカーの燃費は「ゆっくり走った時」のものなので、実際にストップ&ゴーが多かったり高速道路をかっ飛ばすとさらに大きく差が開くと思われます(つまりより早く元が取れる)。
加えて、仮に「同じガソリン消費量」だとするとハイブリッドカーの方がより速く走れることになる、ということも忘れてはなりません。

ぼくはいつも「なんでプリウスなどハイブリッドカーに乗る人の多くが飛ばすんだろう。エコカーなのに」と考えていたのですが、ハイブリッドカーは同排気量のガソリン車に比べるとシステム合計出力が大きく、より速く走ることができ、それはそのまま「走って楽しい」ということになるかもしれません。
よって、「より気持ちよく走る」という精神衛生上の問題を考えても、ハイブリッドカーの方はより経済的に「飛ばせる」という理論にはなりますね。
もしかするとこれはスポーツカーにおいてその差が大きいかもしれず、ポルシェ918スパイダーの実際の燃費はポルシェやランボルギーニと比べるとかなりな差があるかもしれません。

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