>BMW i3

結局どうなん?売ると後悔しそうな1年半、3万キロ走ったBMW i3の去就について考える

2016/09/22

BMW i3 ホイール 塗装 カスタム

 

さて、BMW i3ですが現在保有期間1年半、走行距離は3万キロ。
ここでもういちどその印象など振り返ってみたいと思います。
まずは費用ですが、カスタム費用抜きで、直近1年において保険、税金や電気代など「純粋に維持や走行に必要なもの」のみを抽出。

  • 自動車税・・・29,500円
  • 任意保険・・・89,950円
  • 電気代・・・約65,000円
  • メンテナンス費用・・・0円(SBI加入のため)
    合計・・・184,450円

一方、ポルシェ・ボクスター(981)に要した年間での維持費はこちら。

  • 自動車税・・・51,000円
  • 任意保険・・・140,000円
  • ガソリン代・・・240,000円
  • メンテナンス費用・・・オイル交換55,000円、12ヶ月点検30,000円
    合計・・・516,000円

BMW i3購入前にはポルシェ・ボクスター(981)との年間維持費の差を298,500円と見積もりましたが、実際にはもっと大きな差(331,550円)、というのが現実です。
ただし、BMW i3はここにSBI加入費用を入れておらず、かつ任意保険の内容もポルシェ・ボクスターと内容が異なるので、「完全に同一」条件での比較ではありません(それらを考慮するとやはり当初の見積もり通りの差額なのかもしれない)。

BMW i3についてはやはり維持費の安さが一つの特徴で、車体を駆動するためのエンジンを持たないのでエンジンオイルの交換が基本的に不要(レンジエクステンダー用エンジンのオイル交換は必要)など、メンテナンスにかかる費用もガソリン車に比べて安価です。
家計の出費(固定費)を抑えるという点においては予想通り役立ってくれており、年間で30万円ほど「浮いている」計算ではありますが、購入時の価格の高さ、売却時の安さを考えるとこれは「帳消し」どころか”数字のみだと”マイナスと考えて良いでしょう。

 

ただ、ぼくにとって車は移動の手段にとどまらないので、金額の高い安い、浮いた費用で「元が取れるか」というのはまた別問題。
加えてi3の売却が安いだろうというのは予め想定できたことで(それでも値下がり幅は予想を超えていますが)、BMW i3の先進性など「所有する満足感」を考えると”マイナスとは言い切れない”と考えています。

ぼくはかねてよりEVには強い興味を持っており、自動車に対しては「テクノロジー」を重視しているので、基本的に購入時には新型車を選びます。
これまで4WSやトルクベクタリング、直噴や初排気量ターボ、デュアルクラッチ等新しい機構を採用する車をその時々で選んできましたが、その意味ではBMW i3はもっともエポックメイキングな車(そう考えると高級かどうかはあまり選択基準に入っていない模様)。

BMW i3ははじめてのEVということで不安はありましたが、今のところ電欠に見舞われることもなく、行動範囲を制限されることもなく、ごく普通の車と同じように使えています。
ただ、「充電できるときに充電しておく」のは鉄則で、いつも通る道であっても予想外の事故渋滞などでバッテリーを消費する可能性があります。
EVのバッテリー消費が大きいのは加速・発進、高回転時で、停止時にはほぼバッテリーを消費しないのですが、夏場や冬場の「エアコン必須」な状況においては停車時でも大きくバッテリーを消費することに。
エアコンを使用しなければバッテリーの消費を抑えられますが、冬場であればまだ「着こめば」なんとかなるものの、夏場の炎天下でエアコンを使用しない、というのはまず無理。
そこまで我慢してEVに乗りたくはありませんし、そういった不慮の事態に遭遇して電欠になることを防ぐためには「とりあえず充電」は必須ですね。

IMG_9237

加えて何度か記載していますが、BMW i3は街中での使用に特化しているので、乗降性や積載性、取り回しなどはぼくの要求にはぴったりマッチ。
今までに多くの車を乗りましたが、利便性という点においては「これ以上ない」のがi3。
加えて外観や内装も独特で、今でも非常に新鮮な気持ちで毎日乗ることができています。

一方不満なのはやはり壊れること、そしてやたらと煽られたり(追い越し車線でなくても)割り込まれること。
タイヤが細いので軽自動車っぽく見えること、EV=遅いというイメージがあるので、i3がEVだと知っている人は「遅い車」だと思うのでしょうね。
なおタイヤの細さに起因する操縦安定性のナーバスさはi3特有であり、ドライビングプレジャーとはかけ離れた車ですが、ここも購入前にはわかっていたので問題は無し。
細かいところだとシートのクッションが薄いと感じていますが、これも致命的な問題では無いのでまあ無視できます。
車格においては個人の主観によるものなのでナントモですが、ぼくはi3をミニのような「クラスレス」な車だと捉えており、小さくとも他の車に対して引け目を感じることはない、と考えています。

総合するとかなり満足度の高い車であり、壊れることを除けば様々な小さな難点も見過ごせる車といえますね。
ときどき乗り換えようかとも考えますが、おそらく売ってしまうと後に「後悔」するのは間違いなく、なにか車を購入するのであればBMW i3を残したまま「増車」を考えることにはなりそうです。
これも維持費の安いi3ならではの選択ですが、欲を言うと自動車税がもっと安いと良いですね(都道府県によっては自動車税が70%程度減免される地域があり、そうなると駐車場を覗いたらバイク並みの維持費になる)。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->BMW i3
-,