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オーデマピゲ・ロイヤルオーク・オフショアクロノを買った。ミニクーパーSとほぼ同価格

2016/12/29

さて、オーデマ・ピゲの腕時計、ロイヤルオーク・オフショア・クロノグラフ購入。
44ミリサイズ、ステンレスの「26400SO」です。
本音を言うとカーボンやセラミック、ゴールドのモデルが欲しかったのですが、他にも購入せねばならないものもあり、今回はステンレスモデルを選択(ただ、将来的なことを考えてもステンレスモデルを保有しておく必要があり、消極的な選択ではない)。

さて実物ですが、すでに42ミリのロイヤルオーク・オフショアクロノを持っている身からしてもやはり「デカイ」ですね。
ただウブロのデカさ、ベル&ロスのデカさともちょっと違う印象があり、ケースの端が絞られ、かつ腕に沿うようにカーブしているので実際に身につけると意外とコンパクトな印象も。

オーデマピゲ・ロイヤルオーク・オフショア・クロノグラフのサイズには「42ミリ」と「44ミリ」があるのですが、左が42ミリ、右が44ミリ。
大きく分けると相違は下記のとおりです。

・ケース右(リューズ)側のガード、プッシュボタン
・ベルト
・バックル
・ケースバック
・ダイアル

さて、まずはケースから。
かなり大きなケースに入っています。

蓋を外すとこんな感じ。

内箱はウッド製でニス仕上げ。

開くとこんな感じでロイヤルオーク・オフショア・クロノグラフが鎮座。

ヒンジ部も精度が高そうなパーツを使用(安っぽい蝶番ではない)。
留め金も精度の高そうな部品ですね。

説明書や保証書。
まるで聖書のような分厚さです。
「Audemars Piguet」とエンボスの入ったクリーニングクロスも付属。

ここから本体。
プッシュボタンは見ての通り44ミリのほうが大きくなっており、ベルトサイスもちょっと拡大。
ベルトについては、42ミリにはクロコダイルとラバーがありますが、44ミリはラバーのみ(ということは、オーデマピゲは44ミリのほうがスポーティーと考えているのかもしれない)。

なおラバーベルトにも両者で相違があり、ピンバックルと繋がる表面上の「二本の溝」の形状が異なります。
かつ素材も異なり、44ミリに使用されるラバーのほうが柔らかく、腕にフィットするようになっていますね。

バックルについては42ミリが折りたたみ式、44ミリは分離式。

ダイアルについては42ミリは「数字」、44ミリは「バーインデックス」。

プッシュボタン、リューズはセラミック。
現行の42ミリも同様にセラミックですが、ジャガー・ル・クルトのムーブメントを採用していた世代のロイヤルオーク・オフショアクロノのリューズ、プッシュボタンは硬質ラバーとなっています。

ベゼル側面、プッシュボタンの表面はブラシ仕上げ、側面は鏡面仕上げ。
デザインを担当したジェラルド・ジェンタは形状だけではなく、どの部分をブラシ仕上げにし、どの部分を鏡面仕上げにするなど細かい指定を行い、腕時計を立体的に見せるように考えていた、とされます。

ケースバックは42ミリではステンレスの裏蓋となっていますが、44ミリはスケルトンバック。
これらの相違だけで100万円もの差があるわけですが、実際に二つ並べると、それだけの差はあるんじゃないかと思えます。
なおムーブメント(キャリバー)は42/44ミリとも同じ「3126/3840」で、機能的には相違がない、と考えて良さそうですね。

ぼくが以前から持っているロイヤルオーク・オフショアクロノは「26020」で、今回これと大差ない「26400SO」を購入するのは無駄なようにも思えますが、26020のムーヴメントは自社製ではなくジャガー・ル・クルト製のキャリバー2326/2840(28800振動、パワーリザーブ40時間)。
ムーブメントのOEM問題にてジャガー・ル・クルト製ムーヴを入手できなくなる2007年から自社製の「Ca.3126/3846(21600振動、パワーリザーブ50時間)」に切り替えられており、当然ながら今回購入の26400SOも自社ムーブメントなので、その差はけっこう大きい、とぼくは考えています。

「オーデマ・ピゲ」はパテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタンとともに「三大雲上ブランド」に数えられますが、ぼく的に評価したいのはその美的なこだわり。

たとえばベゼルを固定するボルトは時計の中心に対してすべて同じ角度を持ち、ベゼルとの固着を防ぐために「ホワイトゴールド」を使用しているというところや、他ブランドに比べて深いブラシ仕上げが施され、程よい陰影を作り出し質感を高めているところ(そのためステンレススティールと言えどもちょっと暗い色調に見える)、それに対してベゼルやケースの角は究極とも言える精度のポリッシュ仕上げが施されていること(これだけ歪みのない面を出せるメーカーは少ない)、など。

こういった部分が上品さとスポーティーさ、重厚さと軽快さといった、対極にある要素をひとつの腕時計に住まわせることになるのだ、とぼくは考えているのですね。
ただ、こういった「質感」「こだわり」に関わる部分は画像ではなかなかわからず、実際に身につけてみて、様々な環境で使ってみて初めて分かる、というのも所有者に深い満足を感じさせる部分なのかもしれません。

ロイヤルオークというと文字盤のチェック模様のような「メガ・タペストリー」が特徴の一つに挙げられますが(メッシのシグネシャーモデルなど、一部にはこれが見られない)、これは光が強く当たったとき、逆に暗い場所ではかなり見た時の印象が変わるもので、その時々によって表情を変えることになり、こういった部分も「飽きさせない」、そして多くのファンを魅了する要素なのでしょうね。

なおオーデマピゲ、とくにロイヤルオークは非常に識別性の高い腕時計で、(知っていればという条件付きですが)パっと見て「オーデマピゲである」とわかるのも特徴。
それはジェラルド・ジェンタによるデザインのオクタゴン(八角形)形状ベゼルに加え、ケースとベルトとの接続部にある「ピンバックル」もロイヤルオーク独特のデザイン要素と言え(アーノルド・シュワルツェネッガー、ミハエル・シューマッハにはこれがない)、様々な角度から見ても「あれはオーデマ・ピゲ」と分かるわけですね。
たとえば同じ雲上ブランドのヴァシュロン・コンスタンタンはパっと見てもヴァシュロン・コンスタンタンだとわかりにくい、というのと対極にあると考えています。

ほか、識別性が高いブランドとしてはやはりロレックス(コピーも多いですが)、シャネル、カルティエ、ウブロ、ベル&ロス、パネライ、ルイ・ヴィトン(タンブール)、グラハムなど。
個別モデルだとオメガ・スピードマスター、IWCインヂュニア、タグ・ホイヤー・カレラ、ブライトリング・オールドナビタイマーが挙げられるかもしれません。
識別性が低いのはやはりカシオ(G-SHOCK除く)、セイコー、シチズンなど(セイコーはいかに高価なものでも識別性が低い)。

ただ、高価な腕時計を身につけていることを知られたくない人もいますし、セイコーのクラフトマンシップを愛する人も多く、この識別性については人によって評価が別れる部分ではありますね。
自動車でも、同じようなパフォーマンスを持っているとしてもメルセデス・ベンツのAMG(C/E/S)やアウディのS/RSシリーズを選ぶ人、もしくはAMG GTやアウディR8を選ぶ人に分かれるので、このあたり完全に「好み」と言って良いでしょう。

ぼくに限って言えばやはり「識別性の高い」腕時計を選ぶ傾向にあり、そのため「地味で高級」な腕時計はほぼ皆無。
自動車に関しても同じで、これはやはり性格がはっきりと出ている部分なのでしょうね。

なお、こういった腕時計は「スーツでないと似合わない」という向きも多いと思いますが、ぼくは「スーツが最もオシャレだとは思わない」ので、逆にカジュアルな服のほうが似合うと考えています。

ちなみに価格は(定価で)3,618,000円。
結構いい車が買える価格でもあり、しかしオーデマピゲのラインアップの中では比較的「安い方」。
さすがは雲上ブランドといった感じですが、ある意味では車よりも価値が下がらず、むしろ今後上がる傾向であると予想され、資産価値、投資対象としても「悪くない」と考えています。

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