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ポルシェがケイマンGT4のハードコア版「ケイマンGT4RS」追加?その仕様を考えてみる

2017/01/20

ポルシェはそのGT系ラインアップを拡大しつつありますが、ただでさえスパルタンなケイマンGT4に、「ケイマンGT4RS」を追加する計画を持っている、と報じられています。
ただし911GT3もしくはGT3RSとは異なり、ターボエンジンを採用する可能性もある模様。

もちろん現時点では何一つ確定ではありませんが、ケイマンGT4RSは911カレラSのエンジンを使用すると言われ、これについては「991世代」の自然吸気エンジンの可能性、「991.2世代」のターボエンジンの可能性二つが存在。
ポルシェは序列を厳しく設ける会社なので911GT3のエンジンを使用することは許されないと思われ、しかし同時に「燃費向上のないパワーアップはしない」方針でもあります(それでも一説ではGT3RSとエンジンを共用するという話も)。

となるとわざわざ旧世代の991のNAエンジンを使用することはないと思われますし、しかしターボエンジンを使用すると「GT+数字」グレードはNAエンジン採用、という方針にゆらぎが出ることに。

それでも911のレースカー、911RSRではターボエンジンを採用しており、ポルシェはターボエンジンのスポーツ性を否定しているわけではないのですが、”楽しさ”についてはまた別問題(実際のところNAエンジンのほうがレスポンスに優れ走っていて楽しいのですが、絶対的な速さだとターボエンジンに軍配)。

しかしポルシェは「実利(絶対的な速さや企業としての利益)」を優先する会社でもあり、それは現行911GT3RSでもマニュアル・トランスミッションを廃止したことでも明白ですね。

ただし911Rにおいて「マニュアル・トランスミッションの必要性」を見出したことからGT3系でもMTを復活させる予定とされるなど、「実際の速さ」「ストイックに速さを追求する方針」よりも「操る楽しさ」に若干シフトしようとする傾向も見られます。
しかし現在の生産数量ではMTを用意することに対する「採算」が取れないためにGT系を増加させ、そこにMTを搭載して「採算に乗せる」方針かもしれませんね。

なお「ケイマンGT4RS」が登場するとなると、そのパフォーマンスは当然ながら強烈で、もちろん現在の「0-100キロ加速4.4秒、最高時速295キロ」を大きく凌駕するであろうことは確実。
外装も「911GT3と911GT3RS」の差異同様に、ぐっとアグレッシブになったボディキットを装着されるものと思われます。

関連投稿:ポルシェ・ケイマンGT4"RS"は4リッターエンジン搭載?ディーラーがインスタグラムで情報漏洩

ポルシェ・ケイマンGT4RSは4リッターエンジンを搭載するという説が濃厚に。
かねてよりケイマンGT4について4リッターエンジン搭載のウワサはあったものの、今回ポルシェセンター・ブリスベンがインスタグラムに「ケイマンGT4RSは4リッター・フラットシックスエンジンとさらなるパワーを獲得し、発売に向かっている」と投稿。
加えて「限定」とも記されています。

もともとケイマンGT4は3.8リッター・フラットシックスエンジンを搭載し、385馬力を発生(1064万円)するスパルタンモデルですが、この投稿が信じるに値するのであれば、ケイマンGT4のさらに「上」のモデルが登場、ということに。
※ケイマンGTSは3.4リッター、340馬力のフラットシックス搭載にて915(6MT)~975万円(PDK)。

「4リッター・フラットシックス」というと911GT3に搭載される500馬力のエンジンしかありませんが(991GT3は3.8リッター、475馬力。こちらも991.2では4リッター化されると思われる)、このエンジンを搭載するとなると相当にインパクトがあります。

もちろん出力は抑えられるとは思いますが、次期911GT3RSは4.2リッター化されると言われるので(もちろん出力も向上)、もしかすると「限定」という免罪符を手に500馬力を発生するのかもしれません。
4リッターというと991世代の991GT3の排気量を超えていますが、ポルシェはもはやミドシップモデルで911のパフォーマンスを超えることにためらいはないのかもと感じることがあり、一体どうなるのか、ここはちょっとした見ものであると思います。

VIA:CARSCOOPS

関連投稿:ポルシェがヤル気。ケイマンGT4RSとボクスター・スパイダーGT4登場?

ボクスター・スパイダーとケイマンGT4を登場させたばかりのポルシェですが、Autocarによるとさらにその上、つまり「ボクスター・スパイダーGT4」と「ケイマンGT4RS」の投入を考えている、というウワサ。

以前にもポルシェのGT系開発担当が「GT系拡充」について話をしていましたが、これが実現すると、最近少し日和ってきていたポルシェのイメージをぐっと本来のものに近づけることにもなりそうですね。

おそらくこれらは6MTのみで登場すると考えられ、デュアルクラッチやATの搭載に傾いている(フェラーリ、ランボルギーニはすでにMTを持たない)ハイパフォーマンスカー市場にガツンと衝撃を与えてくれそうです。

関連投稿:MTのみだったケイマンGT4にPDK設定か。なおRSは投入見送り

今までマニュアル・トランスミッションのみというハードコアな設定だったケイマンGT4にPDKトランスミッションが追加される模様。

本国ならびに米国での価格も報じられ、どうやら本当に追加されるっぽいですね。

今回の追加にあたっては顧客からの強い要望あってとのことですが、マニュアル・トランスミッションが無くなるとMTを要望し、PDKの設定がないと今度はPDKを希望するという具合で、やはり市場とは「無い物ねだり」なのか、と考えてしまいます。
なお、ぼくがもしケイマンGT4を購入することがあれば、間違いなくPDKを選びます。

ウワサのあった、よりスパルタンな「ケイマンGT4 RS」については投入が今のところ見送られているようで、少なくとも現行世代(981)の投入はない、とポルシェ内部が語っているようですね。

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