同じ「6気筒」でも「直6」「V6」エンジンがありますが、それぞれのメリット、デメリットを紹介した「ためになる系」動画が公開に。
まずは「直6」ですが、メリットとしては「シンプルでバランスに優れる」。
シリンダーを縦に並べているので同じ方向にピストンが動き、シリンダー上部のパーツも一列に並べればオーケー。
デメリットとしては「重心」で、これはシリンダーが「縦」になるので、「斜め」となるV型エンジンに比べてややエンジンの全高が増すことに。
加えて「全長が長くなること」もデメリットとして掲げており、これによって同じメーカー間でもエンジン搭載スペースが限られて汎用性が低くなる場合がある、としています。
重心を車体中央に集めるという点でも不利ですが、直6のメリット、デメリットをうまくバランスさせたのがアウディの「直5」エンジンと言えるかもしれません。
直6エンジン搭載車としてはR32〜R34スカイラインGT−R、E36時代のBMW M3、トヨタ・スープラ、S30/S130フェアレディZなど。
直6は片側からの排気となるためにレイアウトに制約があり、そのためR32〜R34スカイラインGT−Rは「左ハンドル化できず」、従って右ハンドル国にしか輸出されなかったという経緯がありますね(それが逆に希少性を高めたのは否めない)。
一方V6エンジンですが、メリットとしては直6エンジンのデメリットとは逆の「低重心、コンパクト(短い)」。
最近の自動車は基本的に世界中へ輸出することを考えており、左右両方のハンドルに対応しやすく、全長の長い短いにあまり関係なくエンジンを搭載できるV型エンジンの採用が拡大しているのは当然の流れかもしれませんね(下記の”複雑”というデメリットを勘案しても、複数車種に搭載できるためトータルでのコストを引き下げやすくなり、生産規模の大きなメーカーが好むエンジンと言える)。
逆にデメリットはこれも直6の反対で、「複雑(コスト高)でバランスが良くない」。
左右のバンク両方に補記類を分ける必要があり、かつシリンダーが3つづつ別の方向を向いているのが理由です(「シリンダーの方向」について、このネガを打ち消すことができるのがスバルやポルシェの採用する「水平対向エンジン」)。
V6エンジン搭載車だとR35GT−R、初代/二代目NSX、フォードGT、Z31/Z32/Z33/Z34型フェアレディZなどがあります。
こうやって見ると同じ「6気筒」といえども、そのメリット、デメリットが全く異なることがわかりますね。