| 累計生産100万台を達成できるクルマは多くはない |
ポルシェが「100万台目の」911をラインオフ。
これは911における54年目で達成した記録となり、100万台目は特別仕様(エクスクルーシブ)のカレラS。
マーク・ウェーバーが先日カーカバーがかけられた911を紹介していましたが、まさにその個体となります。
ボディカラーは「アイリッシュグリーン」でドアミラー、サイドウインドウのトリム、ドアハンドルはシルバーとなっており、かなりシックな仕様。
Cピラーには「911 Nr.1000000」のプレート。
リアのモデルネームはゴールド。
内装トリム、ステアリングホイール、シフトレバーにはウッド。
メーター内には「1000000」の文字。
メーターのリング、文字、針もなんとなく特別仕様のように見えますね。
シートはクラシカルな千鳥格子。
このポルシェ911はこれからワールドツアーに出る予定とのことで、イギリス、ドイツ、アメリカ、中国その他で数々のイベントにて展示予定(日本に来るかどうかは不明)。
ツアー後はポルシェミュージアムに展示されるとのことで、一般の顧客に引き渡されることはなさそうですね。
ランボルギーニやマクラーレンはこれまで節目の生産モデルを顧客へと納車していますが、さすがに「100万台」という偉業はそうそう達成できるものではなく、ポルシェとしてはこれを手元に置いておきたかったのだと思います。
なおポルシェは「寿命の長い」車で知られますが、今まで製造した911のうち70%、つまり70万台が現役で路上を走っている、とのこと。
100万台を超える生産を行った車としてはシボレー・コルベット(150万台)、日産フェアレディZ(150万台)、マツダ・ロードスター(100万台)、フォード・マスタング(信じがたいことに1000万台、フラットロック工場のみでも100万台)などがあります。
なお驚くべきことにポルシェ・カイエンは2002年の登場からわずか12年で生産60万台を達成したと報じられています。
現時点でどれくらいの生産台数となっているのか不明ですが、生産開始11年で50万台、12年目で60万台と報じられているので、これと同じペースで生産されたとすると、生産15年目の今年は90万台には達成していると考えられ、今年か来年には「カイエンも100万台達成」の報が聞けるかもしれませんね。