| これはボクの知ってるデロリアンじゃない |
やっぱりこう、デロリアンはもっと角ばってないと
さて、先日よりティーザーキャンペーンが開始されている新型デロリアン「エヴォルヴド」。
これは8月21日にペブルビーチ・コンクールデレガンスにて公開される予定のブランニューモデルとなりますが、オンラインでの発表はそれよりも3日早い8月18日に行われることが公式にアナウンスされています。
デロリアン・モーター・カンパニーにてマーケティング最高責任者を務めるトロイ・ビーツ氏は「我々の象徴的なスポーツカーのドアのように興奮が高まっている」とのことで、これはなかなかに面白い表現でもありますね。
新型デロリアンはどんなクルマに?
そこで気になるのが「新型デロリアンはどういったクルマになるのか」ということですが、残念ながら現時点ではこれについてほとんど情報が明かされていない状態です。
分かっている範囲だと、車体デザインは(初代デロリアン同様)イタルデザインが担当し、製造を行うのはテキサス州のデロリアン・モーター・カンパニー(もともとのデロリアンを、リバプール出身のエンジニア、ステフェン・ウエイン氏が購入したもの)。
-
【動画】倒産したデロリアン・モーター・カンパニーを買い取って今でもデロリアンDMC-12を生産・レストアする新生DMC!そのCEOがはじめて工場を動画で紹介
| 工場内に保管しているパーツはなんと4万点 | デロリアンの新車製造に必要なパーツの80%を保有 さて、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場したことにより、ある意味では世界で最も有名なクルマ ...
続きを見る
つまり新型デロリアンは「名前だけ」ではなく、そのデザインや会社そのものも当時のデロリアンとの関連性があるということで、その外観においても元祖デロリアンDMC-12C同様にガルウイングドアを持つことも明らかに。
ただ、今回公開されたティーザー画像を見るに、ぼくらがよく知るデロリアンのリアとは異なる印象を受け、かつ車体全体も「丸く」なっていて、かつてのデロリアンとは大きくイメージが異なるようですね。※下は当時イタルデザインが公開したデロリアンDMC-12のデザインスケッチ
新型デロリアンは「ピュアエレクトリック」
新型デロリアンのパワートレーンについてはピュアエレクトリックとなることが示唆されているものの、それ以上については公開されておらず、おそらくはイタルデザインとウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングが開発したEV専用プラットフォームを採用する可能性が大。
このプラットフォーム(EXVモジュール・プラットフォーム)については、ここ最近多数出現している「少量生産スパーカー」に適した構造を持っているといい、最高出力は1360馬力、一回の満充電あたり航続可能距離は1000キロにも達するとされ、当然ながらこれは現在考えうる範囲での最高レベルの性能ということになりそうです。
初代デロリアンは当時ゼネラルモータースの副社長を努めていたジョン・ザッカリー・デロリアンが「自身の理想のために」1975年に立ち上げた会社であり、様々な苦労を経て1981年にようやく発売したのがデロリアンDMC-12。
ただし開発や製造コストがかさんで高価になってしまったこと、自身の醜聞が重なったこともあって、1983年までにわずか8975台を世に送り出したのみで会社が倒産してしまい、その会社を設備ごと買い取ったのが現在の「デロリアン・モーターカンパニー」というわけですね。
このデロリアンDMC-12は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にて一躍世界にその名を知られる存在となり、ひとつのアイコンにまで成長していますが(それまでは、アメリカでもさほど知られていなかったという)、それだけに今回のデロリアン・エヴォルヴドについては否が応でも期待が高まろうというものです。
-
【動画】ポルシェとバック・トゥ・ザ・フューチャーとが奇跡のコラボ!タイカンの横をデロリアンが走り抜け時間を超える。タイカンを運転するのはあの「市長」
| ポルシェの提供する充電ネットワークが「1.21ギガワット」をに達したことからの共同戦線 | ポルシェはタイカンに対し、相当なプロモーション費用を投入しているようだ さて、ポルシェは初の電気自動車「 ...
続きを見る
あわせて読みたい、デロリアン関連投稿
-
新型デロリアンの発表は8月21日!EVそして高級化、おそらくは1360馬力のスーパースペックが与えられそう
| デザインはオリジナルのデロリアンを手掛けたイタルデザイン、製造はおそらくデロリアン・モーターカンパニー | 現在のところ新型デロリアンの価格や注文方法、納車時期については一切不明 さて、2週間ほど ...
続きを見る
-
急げ!バック・トゥ・ザ・フューチャーに登場したデロリアン(タイムマシン)の公式説明書/整備手帳の予約が開始されたぞ!
| しかもドク・ブラウンが記したという設定 | さて、映画史上もっとも有名なクルマのひとつ、「バック・トゥ・ザ・フューチャーに登場したデロリアン(タイムマシン)」。今回は英国の出版社、ヘインズ(Hay ...
続きを見る
参照:DeLorean