| まだ制御プログラムによって性能が抑えられている可能性が高い |
さて、先日は「新型シボレー・コルベット生産第一号」が無事に納車され、その後も続々一般オーナーのもとへと納車が進んでいる状態です。
そして陽気なアメリカ人がまず試すのが「加速性能」。
すでに何人かはドラッグレースに参加しており、中にはチューンを行っている猛者もいるようですね。
ここでそのうちいくつかを紹介したいと思います。
新型コルベット「第一号」が3.3億で落札!落札者「オレは世界一のコルベットジャンキーだ」。なぜお金持ちはこんなにも高額で第一号車を欲しがるのか?
新型シボレー・コルベットとトヨタGRスープラとの対決は?
まず一本目はC8コルベットとGRスープラとの対決。
トヨタGRスープラの車体重量は1520kg、トランスミッションは8速AT、出力は340馬力、駆動方式はFR、0-100km/h加速は4.1秒。
対するC8コルベットは車体重量1530kg、トランスミッションは8速AT、出力は502馬力、駆動方式はMR、0-100km/h加速は2.8秒。
結果としてはもちろんC8コルベットの勝利となっていますが、「公称値ほど」の開きは見られず、残念ながらさほどの速さが見られないようですね。
なお、このC8コルベットはなんと「NOS搭載」。
映画「ワイルド・スピード」でもおなじみのナイトラス・オキサイド・システムではあるものの、これがうまく作動しなかったようで、オンの状態、オフの状態でもさほどタイムは変わらないようです(それを差し引いてもあまりタイムは良くない)。
こちらがGRスープラ、そしてC8コルベットのドラッグレース対決動画。
C8コルベットとシェルビーGT500との対決は?
そして次はシェルビーGT500との対決。
シェルビーGT500は「最強マスタング」というポジションで、搭載されるエンジンは5.2リッターV8+スーパーチャージャー、出力はなんと760馬力(駆動方式はFR)。
加速データなどは不明ではあるものの、0-100km/h加速は「3秒以下」と公式に発表されており、となるとC8コルベットと同等の加速を持つということになりますね。
今まで不明だったマスタング・シェルビーGT500の出力が「760馬力」に確定。フォード史上もっともハイパワー、V8史上もっともリッターあたりの出力が高いエンジンに
ただし実際に走ってみると、こんな感じで最初から最後までシェルビーGT500の圧勝。
セオリーだと「ミドシップレイアウト」を持つコルベットのほうが、高いトラクション性能を生かして前に出ても良さそうですが、今ひとつ競争力を発揮できていないようです(ローンチコントロールがうまく作動していない?)。
今のところC8コルベットの加速性能については「期待値に達していない」ということになりそうですが、もしかするとこれはまだ「リミッターが作動」しているからなのかも。
最近のクルマは、エンジン等ドライブトレーンの保護のため、一定の走行距離をクリアするまではエンジン出力や許容回転数を抑えるプログラムが仕組まれていますが、新型コルベットにも同様の制御が入っているとすると、エンジン回転数やローンチコントロールにおいて「性能を100%発揮できていない」可能性もありそうです。
よって、C8コルベットの真価を知るには、もうちょっと時間が必要なのかもしれませんね。