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| 現段階ではガソリン車の興奮度のほうがEVよりも高い数値となっている |
車種個別だともっとも高い興奮度・感情移入度を誇るのはBMW X6
さて、自動車購入時に参考にするのが様々な「数値」で、たとえば馬力や燃費、ボディサイズやトランク容量、その他たくさんの数値が自動車メーカーから公表されています。
実際のところ、ぼくらはそういった数値でクルマを判断せざるを得ず、というのも購入検討のクルマをすべて試乗したり、もしかすると目にすることすらできないかもしれないから。
そして数値だけで判断したクルマを購入すると「こんなはずじゃなかった・・・」となることも少なくはなく、しかし「数値だけで判断できない」のは人間も同じかもしれません。
JDパワーはそのクルマの「興奮度」を数値化
そんな中で公表されたのがJDパワーの「興奮度」を表す指標であり、これは「Apeal Study」といい、新車に対するオーナーの感情移入や興奮度合いを測定するものです。
調査項目としては、運転席に座った印象や、アクセルを踏み込んだときの爽快感といった「客観的・絶対的な数字で表現できない」感情つまりエモーショナルな部分について集計しており、その合計が最高で「1000ポイント」となるように配分がなされています。
プレミアムブランドの「興奮・感情移入度」はこうなっている
そこでまずはプレミアムカーブランドの興奮・感情移入度を見てみたいと思いますが、全体的にプレミアムカーブランドにおいてはこの数値が昨年比で改善し(平均で8ポイント改善)、1位のポルシェは6ポイント改善して首位を維持しています。
ちなみに平均値は872ポイントなので、これを越えることができているのは上位5ブランドのみということになりますね。
プレミアムブランドの「興奮・感情移入度」ランキング
- ポルシェ・・・888
- ジェネシス・・・886
- キャデラック・・・885
- メルセデス・ベンツ・・・876
- BMW・・・875
- ランドローバー・・・871
- リンカーン・・・870
- アルファロメオ・・・868
- ジャガー・・・868
- インフィニティ・・・866
- レクサス・・・863
- ボルボ・・・852
- アキュラ・・・851
- アウディ・・・847
この結果を見るに、ジェネシスが高い数値を叩き出しているのはちょっと意外(実際に見たことがないのでナントモですが、イメージ的にエモーショナルとはいい難い)。
そしてレクサスやアウディの順位が低いことには妙に納得でき、たとえばレクサスは「快適だがつまらないクルマ」、アウディは「A地点からB地点に移動するにはもっとも速く安全な手段ではあるが、楽しくはない」と言われることも。※アウディについては、そんなことはないと思う
参考までにですが、(EVブランドなのでこのランキングに含まれませんが)テスラは887ポイントなのでほぼポルシェと同じ興奮度を獲得しています。
大衆車ブランドの「興奮・感情移入度」はこうなっている
そしてこちらは大衆車ブランドの「興奮・感情移入度」。
こちらの平均は昨年よりも4ポイント減少したため、プレミアムブランドの平均値との差が31ポイントに拡大しています。
ちなみに平均値は841ポイントなので、これを上回るのは11位のビュイックまでです。
大衆車ブランドの「興奮・感情移入度」ランキング
- ダッジ・・・882
- ラム・・・863
- GMC・・・856
- シボレー・・・851
- キア・・・849
- ミニ・・・848
- ヒョンデ・・・846
- フォード・・・845
- ジープ・・・845
- 日産・・・845
- ビュイック・・・843
- 三菱・・・840
- マツダ・・・839
- フォルクスワーゲン・・・839
- スバル・・・833
- トヨタ・・・831
- クライスラー・・・829
- ホンダ・・・824
この結果も納得できたり意外な部分もありますが、キア、ヒョンデが高いスコアを獲得しているのはちょっとびっくり。
もともとヒョンデ、キア、そしてジェネシスはこういった各種調査・統計の内容を熟知しているといわれ、それに対応したクルマづくりを行っていると報じられていますが、「その甲斐あった」のかもしれません。
一方、北米で売れまくっていると言われるスバルのポイントが低く、そしてトヨタとホンダに至っては非常に低い数値となっています。
参考までに、「買って後悔した」クルマのランキングのワースト1はトヨタC-HRでしたが、こういった統計を見ると、「大丈夫かトヨタ・・・」と考えてしまいますね。※ホンダ車は買って後悔したランキング上位には入ってない
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その他にはこんな傾向も
そのほかにもいくつか興味深い結果がでていて、たとえばガソリンエンジン搭載車の「興奮・感情移入度」は平均846、PHEVは835、EVでは832。
なお、上述の通りテスラのスコアは887という高得点ではあるものの、これを「EV」の集計に入れてしまうと、EV全体の「興奮・感情移入度」が引き上げられてしまうため、テスラはここから除外されているのだそう。
モデル別に見てみると、もっとも高い満足度を誇ったのはBMW X6だとされ、自動車メーカーとして「最も多くのクルマをランキング上位に送り込んだ」のはヒョンデグループ(ジェネシスG80 / GV80、ヒョンデ・パーリセード / サンタクルズ、キア・カーニバル / EV5 / EV6)、そしてBMW(BMW X6、ミニ・クラブマン、ミニクーパー)、次いで日産(インフィニティQX60、日産ムラーノ / ヴァーサ)、ステンティス(ジープ・ワゴニア / グランドワゴニア、ラム1500)、メルセデス・ベンツ(GLA / EQS)。
トヨタからはレクサスIS500、フォルクスワーゲングループからはポルシェ911のみが上位にランクインされています。
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参照:JD Power