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欧州におけるテスラ・モデルYの販売が2023年通年の「1位」から2024年上半期では8位に転落。ただし依然としてトップ10圏内では唯一のEVとして君臨

テスラ

| この結果からは様々な推測が可能であるが、テスラ・モデルYが相変わらず「強い」ことには間違いがない |

そしてEV普及の鍵は「価格」であることも推測できる

さて、テスラ・モデルYは2023年に欧州のみならず世界中でもっとも売れたクルマとなっていますが、2024年上半期の欧州市場ではなんと(昨年の首位から転落し)8位にまで順位を下げることとなったもよう。

欧州連合と英国の販売データによると、今年1月から6月の期間に最も売れた新車はダチア・サンデロで、その登録台数は143,596台となっていますが、その人気の理由は価格がわずか11,500ユーロ(185万円)ということだと分析されており、よってモデルYが売れなくなったというよりは消費者の「価格志向が強くなった」ということなのかもしれません。

欧州市場における2024年上半期の自動車登録ランキングはこうなっている

そこで欧州市場の2024年上半期自動車登録ランキングは以下の通りとなっていますが、この中で唯一のEVはモデルY、そしておそらくこのランキングの中だとモデルYはもっとも高額なクルマであると思われます(つまり、テスラ・モデルYはそうとうに頑張っている)。

  1. ダチア サンデロ・・・ 143,596台
  2. VW ゴルフ・・・ 126,993台
  3. ルノー クリオ・・・ 114,623台
  4. VW T-Roc・・ 111,381台
  5. プジョー 208 ・・・107,097台
  6. シュコダ オクタビア ・・・102,945台
  7. シトロエン C3 ・・・102,304台
  8. テスラ モデルY ・・・101,181台
  9. トヨタ ヤリス クロス・・・ 99,694台
  10. トヨタ ヤリス ・・・93,576台

欧州市場は「非常に環境意識が強い」という印象があるものの、今回の統計を見る限りでは「環境よりもまず自身の懐(生活)」といった印象もあり、それは全世界において共通の傾向なのかもしれませんね(そう考えると、テスラCEO、イーロン・マスク氏が「中国車よりも金利上昇による消費意欲減退のほうが深刻である」と述べたことにも納得がゆく)。

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