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【最新情報】テスラ「サイバーキャブ(ロボタクシー)」、2026年登場も現実味?ギガキャスティング技術で低価格量産を目指す。株価回復の切り札となるか

【最新情報】テスラ「サイバーキャブ(ロボタクシー)」、2026年登場も現実味?ギガキャスティング技術で低価格量産を目指す。株価回復の切り札となるか

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| テスラが次世代ロボタクシー「サイバーキャブ」の量産に一歩前進 |

サイバーキャブはEV革命の次ステージを担うか?

2025年にも生産が始まるとされているテスラのロボタクシー「Cybercab(サイバーキャブ)」。

その実現性を裏付けるような新たな動きが、テキサス州オースティンのギガファクトリーで確認され、ドローン撮影により、新しい車体部品とみられる構造パーツが大量に保管されている様子が捉えられています。

これらは通常のテスラ車ではない?識者が「サイバーキャブ」用と分析

テスラ専門メディア「TeslaNorth」が報じたところによると、EV製造に精通したX(旧Twitter)ユーザー、ルカ・グレコ氏がこれらの(ドローンが捉えた)パーツを分析し、「サイバーキャブ」用の新型ギガキャストパーツである可能性が高いと指摘。

注目されたのは部品棚に記された「RTTX」という表記で、これは「RoboTaxi Texas(ロボタクシー・テキサス)」の略ではないかと推測されています。

ギガキャスティングとは?サイバーキャブ低価格化のカギを握る製造革命

テスラが業界に先駆けて採用している「ギガキャスティング(Gigacasting)」は、車体の主要部を一体成形する革新的な製造技術で、これにより部品点数と組立工数を削減し、コストダウンと生産効率の両立が可能になります。

「サイバートラック」や「モデル Y」でもすでに採用されており、中国の新興EVメーカーのいくつかが取り入れているほか、トヨタ、日産やボルボといった他メーカーも今後導入予定。

今回目撃された新パーツは既存のモデルとは形状が異なり、軽量化やコスト最適化が図られた新設計だとみられます。

「サイバーキャブ」の価格は3万ドル以下?モデル3の半分の部品数で製造へ

テスラは2023年10月、サイバーキャブを発表した際に「3万ドル未満の価格を目指す」と明言。

この実現は従来の製造方法では不可能であり、ギガキャスト技術のさらなる進化が不可欠です。

テスラのエンジニア、エリック・E氏は、「サイバーキャブはモデル3と比較して部品点数が半分、モデルY比では60%少ない構造になる」と述べており、そのコストの大幅引き下げが期待できるほか、テスラのことなのでモデルYやモデル3といった既存モデルにもこの設計手法が反映されるものと推測されています。

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テスラ・サイバーキャブは一般向け販売されない?まずはテスラが運用する有料サービスに

仮に2025年中に生産が始まったとしても、「サイバーキャブ」は個人向けに販売されるのではなく、まずはテスラが運営する有料配車サービスとして導入される可能性が高いとされています。

テスラは2025年6月にも、テキサス州オースティンで無人運転による「FSD(フルセルフドライビング)」の実証運用を開始予定であると報じられ、承認を得られたならば、「サイバーキャブ」はこのプログラムの中核を担うと見られており、ここで得た知見が一般向けの車両にも「アップデートプログラム」として提供されるのかもしれません。

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移動コストは1マイル20セント?サステナブルな次世代移動手段へ

イーロン・マスクCEOは、サイバーキャブの1マイルあたりの走行コストを「1人あたり20セント(約30円)程度」にまで抑える可能性があると発言したことがあり、これは現在の(現地での)バスの平均運行費用(1ドル/マイル/人)に比べて圧倒的な低コスト。

テスラはこの「サイバーキャブ」によって、ロボタクシー市場の覇権を握る構えですが、ギガキャスティングを武器に、「安価・高効率・完全自動運転」を実現できるかが再生のカギとなるのかも。

現在窮地に立たされているテスラではありますが、このサイバーキャブが次の大きな転機となる可能性が十分に考えられ、テスラの株価にも大きなインパクトを与えることになるのでは、とも考えています。

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