| トヨタは新型スポーツカーの発売を示唆してはいるが |
カーデザイナーそしてユーチューバーでもあるスケッチモンキー氏が「新型トヨタMR2」のデザインを自身で考え、作成してみた動画を公開。
「新型」MR2については様々なウワサが出ており、まずトヨタ自身は「86、スープラ、MR2をスポーツカーの3本柱にしたい」とコメント。
86はエントリーモデルの役割を担い、スープラはよりハイパフォーマンスというポジショニングだと思いますが、そこでMR2がどういったポジションになるのかは気になるところです(エントリーだと86と競合し、2シーターということでスープラとも競合する)。
さらにトヨタは「第3のスポーツカーの開発は始まっている」ともコメントし、これがMR2だとは明言していないものの、なんらかの新型車が登場するのは間違いなさそうですね。
予想レンダリングはこうやって作られる
そこでスケッチモンキー氏が作成したレンダリングですが、まずは過去のMR2を調査。
トヨタMR2は「ミドシップ・ランナバウト2シーター」と銘打って1984年にAW11型が登場。
その後1989年にSW20型へとモデルチェンジしています。
トヨタの既存コンポーネントを使用して安価に製造・販売したことには大きな意義があるものの、一方で操縦安定性に大きな不安を抱えていたことも事実で、このあたりは幾度となく指摘されたところでもあり、改めて「ミドシップスポーツ」の難しさを思い知らされる部分でもありますね。
そして1999年には日本国内でこそMR2の名は消滅することになりますが、海外では1999年発売に「MR-S」が「MR2スパイダー」として販売され、よってMR-SがMR2の直接の後継だとも捉えることができます。
MR2の「2リッターターボ/245PS」から「1.8リッターNA/140PS」へと大きくパワーダウンしていて、これは上述のような「操縦安定性の不安」をこれ以上大きくしないようにという配慮からだとされています。
つまりパワーダウンによって事故のリスクを減少させ、かわりにオープン化によって楽しさを追求した、ということになりますね。
そしてレンダリングはこんな感じで作成進行。
完成!
一体どうなる新型トヨタMR2?
そこで新型トヨタMR。
現在のところ全くその内容はわからず、様々な報道を見る限りでは「まだ(進んでいたとしても)原案の段階」。
現在の状況からするに、トヨタが全力を注ぐべきは「エレクトリック」であり、ミドシップスポーツを新規か開発するリソースを供出するのは難しい、と考えられます。
となるとGRスープラのように「共同開発」を行うのがベターということになるものの、トヨタと同盟関係にある国産自動車メーカーは「ミドシップスポーツ」プラットフォームを持たず、そしてやはり「新規開発」には難色を示しそう。
つまり結果的にはすでにミドシップを持つメーカー、これから新型ミドシップスポーツを開発しようというメーカーと手を組むしか無く、候補としては「ポルシェ」「アストンマーティン」「ロータス」「ルノー(アルピーヌ)」あたり。
トヨタは実際に「MR2を共同開発するならばポルシェを選びたい」ともコメントしていますね。
まだまだ状況が不透明なのがMR2ということになりますが、ぜひ復活を果たして欲しいクルマの一つでもあり、他のデザイナーが「新型MR2の予想差レンダリング」を公開したことも。
世界中で「MR2待望論」があるのは否定できず、スープラの熱狂とまでは行かないまでも大きな話題を呼ぶことは間違いないと思われ、トヨタとしても「宣伝効果」を考慮して総合的な(発売するかどうかの)判断を行うことになりそうですね。
VIA: TheSketchMonkey