| メルセデスAMGが後付けオプションパーツを発売するのは珍しい |
メルセデス・ベンツがCLA35とCLA45向けにオプションとして「エアロパーツ」を発売。
これにはフロントスプリッター、リアバンパー上のエアベント、リアディフューザーが含まれ、追加オプションとなるリアウイングまで装着すると、見ての通りアグレッシブなルックスへと変身することに。
気分は「レーシングドライバー」?
なお、メルセデス・ベンツによれば「このリアウイングを装着すると、妥協のないレーシングカーのような雰囲気を演出できる」。
ただし効果については触れられていないので、これによるダウンフォース発生はさほど期待できないのかもしれません。
このAMGエアロダイナミクス・パッケージの価格は1692ドル(邦貨換算で約18万円)、リアウイングを含めたAMGエアロダイナミクス・プラス・パッケージの価格は3113ドル(約34万円)に設定されており、ポルシェやランボルギーニの設定する「オプションのエアロパッケージが100万円や200万円以上」という価格に慣れてしまった身としては「あれ?なんかお得じゃない?」という気も。
なお、リアウイングのステーは「片側二本」という構造を持っており、アウディがTTRSやR8に採用しているようなデザインですね。
うまくやれば「オプション」は大きな収入源に?
なお、メルセデス・ベンツおよびメルセデスAMGがこういった後付けオプションパーツを販売するのはけっこう珍しいように思われ、しかしメルセデスユーザーはけっこうカスタム意欲旺盛であるように思われるので、どんどんオプションパーツを拡充してゆけば、自動車販売とはまた別の収入源を確保できるのかも。
ぼくがいつも思うのは、「多くのユーザーがカスタム意欲を顕在的もしくは潜在的に持っているのに、どういったメーカー純正オプションパーツがあるかを知らない(知る機会がない)ために購買機会が生じず、それを知らせる手段もないためにユーザーと永遠のミスマッチが生じているのでは、ということ。
現在、多くの自動車ディーラーは「ショールームに顧客を呼ぶこと」「顧客の囲い込み」に頭を悩ませていると思いますが、オプションパーツを拡充し、それをディーラー内に展示して「こういったオプションパーツがある」ということを認識させたり、定期的にオプションパーツ販売に関するDMを打ったりすれば、意外とオプションパーツが売れるかもしれませんし、売れずともディーラーに顧客を呼ぶことで新型車を知ってもらったり買い換えてもらったり、そのブランドへのロイヤルティを持ってもらったりということも可能となるかもしれず、多くのディーラーやブランドが「どうやって作ろうか」と考えているコンタクトポイントをけっこう簡単に作れるんじゃないかと思ったりするのですね。
BMWはオプション販売に注力
なお、BMWは「ミニ」ブランドの展開によってそういったユーザーのカスタム意欲を嗅ぎとったのか、まずはミニでオプションを拡充しており、最近ではBMWブランドでもMパフォーマンスパーツを中心に多数のオプションパーツを展開中。
しかも年々そのラインアップが拡大しているところを見るに、おそらくは「けっこう売れている」のだと思われます。
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