| ジャガーはスーパーカー/ハイパーカーへの夢を捨てていない? |
さて、今日のニュース4連発。
「ジャガーが謎のスーパーカー(ハイパーカー)開発中」「ヒュンダイが空飛ぶクルマを開発中」「GMのデザイナーがイカツいトラックのデザインを公開」「ケーニグセグがジェスコの試作車を公開」といった4つですが、順に見てゆきたいと思います。
ジャガーはスーパーカーと縁が深い
「ジャガー」というと高級車というイメージがあるものの、実は「世界最速のスーパーカー」XJ220を発売したこともあり、これは今となっては伝説のクルマ。
さらには市販化には至らなかったものの、「007スペクター」にも登場したC-X75を発売直前にまで持っていったこともあり、ジャガーは意外や「スーパーカーと無関係ではない」メーカーの一つです。
そんなジャガーが中国そして欧州の特許庁に当たる機関に登録しているのが、このスーパーかというかハイパーカーっぽいパテント画像。
なお、ジャガーはかつて「ヴィジョン・グランツーリスモ」を発表しているものの、今回のパテント画像はそれとはほぼ関連性がなく、さらにはある意味で「現実的」であるようにも。
ただしホイールハウスとタイヤ、最低地上高を見るに、到底市販できるとは思えず、かつ、これはパテント画像でありコンセプトカーではないので、このままの姿で権利を主張することになり、となると「ゲームの中で」使用する車両なのかもしれませんね。
ヒュンダイは空に夢を馳せる
そして次はヒュンダイに関するニュースですが、インチョン・インターナショナル・エアポート・コープ、ヒュンダイ・エンジニアリング&コンストラクション・コープ、KTコープとの協業にて空飛ぶクルマ=アーバン・エア・モビリティ=UAMの開発を進めている、とのこと。
この計画はすでに公表済みでもあり、しかしヒュンダイは急ピッチで開発を進めることで2028年の実用化を目指しているそうですが、この空飛ぶクルマについては各社で考え方が分かれており、EVのように「右へ倣え」ではないようです。
なお、トヨタやポルシェ、いくつかの会社はこれに魅力を感じており、さらにはドバイのスタートアップ、デロリアン創業者の親族も空飛ぶクルマへと参入済み。
メルセデス・ベンツもこの分野へ投資を行っている、と報じられています。
一方、仏エアバスと組んで空飛ぶクルマの開発を進めていたアウディとイタルデザインは「実現不可能」として撤退を表明。
宇宙にまでその活動領域を広げたイーロン・マスク氏ですら空飛ぶクルマは「ナンセンス」と一刀両断しています。
現在はこういった状況なので、ヒュンダイが空飛ぶクルマを実現できるとは思えませんが、続報に期待したいと思います。
GMのトラックはあくまでも「タフ」
GMは2019年に60万台ものトラックを売ったと言われ(フォードは90万台)、今回はGMのデザイナーが「オレの考えたトラック」をインスタグラム上に投稿。
この意図はちょっと不明ではあるものの、やはりテスラ「サイバートラック」への対抗だと考えるのが妥当かもしれません。
というのも、サイバートラックは前代未聞のルックスで登場しており、その「あまりに簡素な」ラインで構成されたデザインには賛否両論。
否定派は「旧来の」トラックユーザーからの声が目立ち、肯定派は意外やデザイナーが多く、というのもカーデザイナーは「自分が考えたデザインについて、様々な縛りによって実現できないことにフラストレーションを抱えているから」で、しかしなんの成約もなくサイバートラックを発表したテスラにエールを送っているわけですね。
こういった状況もあって、ぼくは今回のレンダリングについて「旧来のトラックファン」に向けたGMからのメッセージではないかと考えているのですが、まずは一発目からもうアメリカ人が狂喜乱舞しそうなトラックの登場。
こちらもイカツさMAXなトラックです。
こちらはキャデラックのトラック。
ケーニグセグ・ジェスコの開発は大詰め
そして最後はケーニグセグ・ジェスコの開発状況。
2020年末から生産が開始されると言われますが、今回は公式インスタグラムにてそのサウンドを披露。
5リッターV8エンジンはフラットプレーンクランクシャフトを持つと報じられ、実際に(排気干渉が無いので)とんでもない轟音を発しており、これを聞くだけで「全て順調なんだろうな」と納得させられます。