| 「車内をサードプレイスに」というコンセプトはこれまでにも数社が打ち出してきたが、なかなか実現には至らない |
現時点では「シャープのEV」の実現可能性については未知数である
さて、シャープがEV市場に参入すると発表し、同時にEVコンセプト「LDK+」(エルディーケープラス)」を公開しています。
なお、このコンセプトカーはシャープの技術展示イベント「SHARP テックデイ’24 “Iイノベーションショーケース”」でお披露目されており、つまりは「企画のみ」のクルマではなくかなり高いレベルにまで開発が及んでいるであろうことが推測されます。
なぜシャープがEVに参入?
そこで疑問に思うのが「なぜシャープが突如EVを?:ということですが、シャープ発行によるプレスリリースによれば、「鴻海科技集團(フォックスコン=Foxconn)の持つEV用オープンプラットフォーム企画・開発された」とのことで、このフォックスコンは現在のシャープの親会社であり、そしてかねてよりウワサとなっていたものの結局実現しなかった”アップルカー(iCar)”の製造元とされていた企業です。
さらにフォックスコンは自前のEV用プラットフォームを開発し、「OEM生産を請け負う」と幅広く宣伝していて、つまりベースとなる技術を持っているわけですね。
ただ、このフォックスコンのEV用プラットフォームをどこかが使用するという話は聞いたことがなく、よってフォックスコンは開発コストを吸収するためにシャープのブランドバリューそして得意分野を生かしたEVを販売しようと考えたのかもしれません。※自社でのEV展開も考えたようだが、やはりOEMに専念したいという話も聞かれていた
シャープ「LDK+」は完全に「部屋を再現」
そしてこのシャープ「LDK+」はその名の通り居住空間を意識しており、シャープはこのクルマを「リビングの延長」として捉えています。
後部座席が回転して後ろを向き、サイドウインドウが液晶シャッターによって閉じられることで「パーソナルな空間」が実現し、バックドア内側に内蔵した65インチの液晶テレビにて各種エンターテイメントコンテンツを楽しめるという構造を持ちますが、こういった「液晶」をフル活用したパッケージングはまさに「シャープならでは」。
一方、同じ日本の家電メーカーであるソニーは「エンターテーメント性を高めた」やはり自社の強みを最大限に活用したEV「アフィーラ」にて市場へと参入する予定ではありますが、こちらについてはその後サッパリ話しを聞かず、その実現性に疑問符がついている状態です。
シャープ「LDK+」コンセプトムービーはこちら
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参照:Sharp