さて、大阪オートメッセに展示されている、TRDによるカスタムカー「GRスープラ・パフォーマンス・ライン・コンセプト(Performance Line CONCEPT)」、そしてTRD 80 スープラ。
新型GRスープラだけを見ると「けっこう小さいな」と思ったものの、こうやってTRD80スープラと並ぶと「やっぱり(数字通りに)大きい」という印象。
というのもTRD80スープラにはかなり大きなオーバーフェンダーが装着されているものの、A90スープラはそれに負けないほどの迫力がある、と感じたため。
トヨタ・スープラTRD Performance Line CONCEPTはこんなクルマ
トヨタ・スープラTRD Performance Line CONCEPTは文字通りTRDのカスタムしたGRスープラ。
TRDはもともとトヨタ直系のレース部門ですが、今は組織改正されてモデリスタと併合されています(そのため出展もモデリスタと合同)。
ただしスープラ発売前にこうやってカスタムを行えるというのは「さすがTRD」。
ヨタ・スープラTRD Performance Line CONCEPTについては、TRDがこれまでに手がけてきたTRD 80 スープラ、TRD3000GTをイメージして製作されたカスタムカーで、展示そのものもTRD 80 スープラと並べて行われています。
パワートレーンについてはおそらく手付かずのまま、しかし「ドライバーが五感で感じるフィーリング」を重要視して開発されたエアロパーツ群が装着されています。
エアロパーツはフロントスポイラー、サイドスカート、トランクスポイラー、ドアガーニッシュ、リアスパッツで構成され、それぞれGRスープラがもともと持っている特徴をさらに大型化させ強調した、という感じ。
発表された時の画像だけをみると「ちょっとエアロパーツが大きすぎないか」とは感じていたものの、ぼくとしては「標準仕様のスープラよりも、こっちのほうがバランスがいいんじゃないか」と思えるほど。
とくにこのリアスポイラーは、もしGRスープラを購入することがあれば、ぜひ装着したいと感じさせるデザインです。
このリアスパッツもなかなかにナイス。
エアロパーツはすべてカーボンファイバー製です。
エキゾーストシステムは「ノーマルのまま」のようですが、今後TRD独自のマフラーが発売されることになりそう。
TRD "80" SUPRAはこんなクルマ
そしてこちらがTRD 80 スープラ。
こちらは2019年の東京オートサロンにて初登場となったものですが、SUPER GT GT500クラス参戦のための開発用車両をリメイクしたもの。
TRD80スープラ、GRスープラのボディカラーが近いということもありますが、両者並ぶと「やはりよく似た」印象も。
そう考えると新型GRスープラはトヨタ2000GTや80スープラなど、過去の名車のいくつかの特徴がうまく反映されていることがわかります。
つまりベースは完全なレーシングカーですが、各部の仕上げは非常に美しく、荒々しさよりも芸術性を感じさせるほどのフィニッシュです。
前後にはオーバーフェンダーが装着され、リアウインドウがボディ同色化されてなめらかな印象もあり、ある意味では「未来的」。
ドアハンドルは軽量化のために肉抜き加工。
フロントフェンダーにはエア抜きのためのダクトが見られます。
フロントカウルにも放熱のためのスリット多数。
他の画像はFacebookのアルバム「TRD 80 スープラとTRD Performance Line Concept」に保存中。