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ベントレーが「中国専用」として15台のみミュルザンヌのロングボディを投入する、と発表。そこまでして中国に媚びるのか・・・

2019/12/20

| たしかにロング版のポルシェ・パナメーラも中国専用だが |

ベントレーが中国市場のためだけに限定15台のみ、「ミュルザンヌのロングホイールベース」、ミュルザンヌ・エクステンデッド・ホイールベース・リミテッド・エディションを投入。
これはベントレーのパーソナリゼーション部門「マリナー」が架装を行うものですが、15台という少量の「モトが取れそうにない」、さらに大規模な改装を施したクルマを一国専用として投入するということに。
今や量産車メーカーのみならず高級車メーカーにとっても「中国が重要」ということを改めて思い知らされる事例でもありますね。

なお、中国はロングホイールベースを好むことで知られ、それは大型サルーンのみならず、BMW 3シリーズやフォルクスワーゲン・ティグアン、アウディA4、メルセデス・ベンツAクラス(セダン)といった比較的コンパクトなクルマであっても現地向け「ロングホイールベース」が投入されていることでも明らか。

先代ポルシェ・パナメーラにおいては「ロングボディ」が存在せず、しかし中国向けにルーフ(RUF)がパナメーラをストレッチした「RUF XL」を販売していましたが、その人気が高かったのか、現行パナメーラではポルシェ自らが「中国向けにロングボディ」を用意していますね。

中国専用「ロングホイールベース」ミュルザンヌの外装はこうなっている

この中国専用ミュルザンヌについて、ボディカラーは「ブラックベルベット」と「オニキス」のみ。
前者は文字通りブラックをベースにレッドの色素を加え、後者はダークブルーをベースにしたカラー。
そして両方とも、ロールスロイスの「コーチライン」よろしく、ハインドペイントにてゴールドのラインが入ります。

Cピラーにはモノクローム調のユニオンジャックが貼り付けられていますが、これは「中国が比較的英国好き」ということを考慮したのかも(アメリカを仮想敵国としている裏返しか)。

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ホイールは24インチサイズの14スポーク(ポリッシュ)、フロントグリルはダブルダイヤモンド・キルトパターンを持つ「セレニティ」デザインへ。

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中国専用「ロングホイールベース」ミュルザンヌの内装はこうなっている

そしてこのミュルザンヌのインテリアも「特別仕様」となり、まずはスカッフプレートも特別仕様。
サイドシルには限定モデルであることを示すプレートも装着されます。

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室内にはレザー、ウッドがふんだんに使用されることで重厚さを押し出し、ダッシュボードにはゴールドのユニオンジャックと組み合わせたロンドンの町並みを象った稜線も。

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シートバックにも同様のグラフィックが刺繍にて施されることになり、インテリアカラーそのものは「ニューマーケット(タンレザーとバーントオーク)」「ファイヤーグロウ(インペリアルブルー)」「ショートブレッド(レッドウッド)」の3つから選べる、とのこと。

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このミュルザンヌ・エクステンデッド・ホイールベース・リミテッド・エディションについては価格が公表されておらず、現地ではどれくらいになるのか一切不明。

15台しか製造されず、しかし車体構造そのものを変更するために相当に高価なクルマとなることは間違いないと思われ、かつ中国では関税や税金が高く、かつミュルザンヌに採用される6.75リッターV8ツインターボエンジンは「排気量4リッター以上」なので、さらに高い税金を課されることに。
よって「億」という価格帯に突入してもおかしくないとは思いますが、その割にフルカスタムではなく「ボディカラー2色、内装3色」という選択肢の狭さはちょっと気になるところです(中国人のお金持ちであれば、もっと中華的な仕様を好む人もいそう)。

VIA:Bentley

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