なんと10台限定で初代レンジローバー復刻。昔のパーツ再生産も開始するなどJLRはレストアに注力

レンジローバーがなんと初代「レンジローバー」を復刻。
正確には「復元」となりますが、同社のレストア部門「Rangerover Reborn」が手がけ、新車と同じコンディションにして販売する、というもの。
今回公開された「1号車」はマスタードイエローのボディカラーをみにまとった1978年製モデルの復元となっています。

なお同じグループの「ジャガー」では1954年モデルのXKSSを「新車」として製造し、大きな成功を収めており、これに触発されたのかもしれませんね。

クラシックモデルについて、Bloombergによると、1970年代に製造されたレンジローバーの平均落札価格は昨年11％、ここ5年で67％上昇したとされ、今後「有望」な成長マーケットとも考えられます。
もちろんランドローバーもこれを認識しているようで、過去の資産を有効に活用することに決めたのでしょうね。

「レンジローバー・リボーン」の復元過程ですが、これは程度の良いベース車両を探してきて、それを「丸裸」にしてからコンディションを整えた後に工場に保管してあるデッドストックのパーツを組み付ける、とのこと。
これによって「製造当時」そのままの仕様にて「新車」を提供できるようになるとのことですが、完成までには1年から1年半を要するようですね。

エンジンについてももちろん当時そのままで132馬力の3.5L/V8エンジンを搭載し、0-100キロ加速は10秒ちょっと。
トランスミッションは4速MTが組み合わされます。
ちなみにランドローバーによると「全て当時のままで一切改良をしていない」とのことですが、これはいいのかそうでないのか不明。
ただし今回の「レンジローバー・リボーン」プロジェクトのスタートとともに昔のパーツの再生産も始めたとのことで、既存オーナーにとってもこれは朗報かもしれませんね。