| どう見ても中国車には見えない |
ロータスとボルボの親会社、中国の吉利汽車(Geely)が展開する「Lynk&Co」。
今回はその最新モデル「05」の画像が公開されています。
Lynk&Co 05は中国専用モデルとなり、現地では2020年前半に発売開始される予定ですが、中国専用にしておくのはもったいないほどスタイリッシュなデザインを持っているように思います。
Lynk & Coはブランディングも完璧
なお、「05」というからにはその前のモデルもあって、01と02はクロスオーバー、03はセダン、04はハッチバックというラインナップ。
そして05は「01のクーペ版」といった位置づけとなっています。
ちなみにぼくは以前、Lync &Co 02の展示を見てきましたが、正直「かなりイケてる」という印象。
そしてLynk & Coのクルマはすべて同じ顔つきを持っていますが、これももちろんブランディングのひとつであり、ロゴやエンブレム含め、「かなり中国っぽくない」クルマでもあります。
おそらくは相当に名のあるデザイナーの作品だと思うものの、引き抜き対策なのかそのあたりは明かされておらず、現在わかっているのはイギリス人のデザイナー、ピーター・ホアベリー氏、そして元ジャガーのデザイナーであるウェイン・バージェス氏が在籍している、ということ。
このデザインはまさに秀逸としかいいようがなく、フローティングルーフによって車体を低く見せ、ルーフサイドにラインを入れることでクーペ風のスループを強調し、さらにホイールの一部だけカラーを変えるなどトピックもたくさん。
テールランプのグラフィックも特徴的で、盛り上がったリアフェンダーもスポーティーな印象を与えていますね。
プラットフォームはボルボによって開発されたCMA、そしてエンジンは2リッターターボ(251馬力)、トランスミッションは8速AT、駆動方式は4WD。
Lynk & Co 05のインテリアはこうなっている
そしてこちらはLynk & Co 05のインテリア。
非常にシンプルかつシャープなインテリアを持つことがわかりますね。
ダッシュボードの中央には大きなディスプレイが設置されています。
シフトレバーやスイッチ類も「ヘキサゴン」をモチーフにした統一デザインが採用され、このあたりも「中国車らしからぬ」部分ですね。
ロータス初のSUVはLynk & Coベース?
そして上述の通り、Lynk&Coのプラットフォームはボルボと共通となりますが、つい先日、ロータスの本拠地にて、Lynk & Coの車体を使用したプロトタイプがテスト中。
一時期、ロータスのSUVは「軽量」な専用プラットフォームを持つというウワサが流れましたが、それはロータスが吉利汽車に買収される前の話なので、現在は「コスト重視」製作に転じ、ボルボ、そしてLynk & Coと共通の車体を持つとしても不思議ではないと思います。
ちなみに吉利汽車のCEOはメルセデス・ベンツ(ダイムラー)の株式を”個人で”9.7%取得して筆頭株主に躍り出た李書福氏。