そのオプション価格は552万円！カラーシフト塗装「MSOパシフィックブルー」を持つマクラーレンP1が中古市場に。P1は今後大きく価値を上げるんじゃないかと思う

｜　このカラーシフト塗装はもしかするとマクラーレンが火付け役だったのかもしれない　｜

現在はフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、フォードでも採用

オークションハウス、RMサザビーズでは競売形式での販売のほか、売り主と飼い主とを直接つなぐプライベートセールも代行していますが、今回はそういったプライベートセールにマクラーレンP1が登場しています。

価格は非公開（ASK）なので販売価格については知ることはできませんが、現在P1はそのピュアさが見直されて再評価の機運が高まっており、もしかするとあと数年経過すれば、P1の後に発売されたマクラーレンのアルティメットシリーズ、たとえばセナやエルバといったハイパーカーよりも高値で取引されるときがやってくるのかもしれません。

そのボディカラーは「MSOパシフィック・ブルー」

そしてこのマクラーレンP1は375台が限定生産された中でも非常に特別な1台となっており、その理由はMSOパシフィック・ブルーと呼ばれるカメレオンカラー（カラーシフト塗装）にペイントされているため。

マクラーレンは比較的早い時期から（いまやスーパーカーメーカーの間では常識となっている）パーソナリゼーションを重要視しており、MSO（マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ）を通じて様々なオプションを提供しています。

その中には（2000万円以上のオプション価格だった）織り目の見えるネイキッドカーボンボディ（5台のみが製造されたと言われている）、そして今回中古市場に登場したカメレオンカラーといった珍しい仕様があり、このカメレオンカラーもマクラーレンが早期に取り入れた、そして今ではほかメーカーも採用するオプションのひとつだと認識しています。

なお、このMSOパシフィック・ブルーは2014年当時42,000ドル（現在の為替レートで約552万円）だったそうですが、現在のマクラーレンでは1000万円以上のオプションだとされる希少カラー。

一見すると奇抜に見えるようにも思いますが、マクラーレンP1のボディデザインそのもののインパクトが非常に強く、よってこのくらいのパンチが効いたカラーのほうが「ちょうどいい」のかもしれません。

ボディカラーを目立たせるためか「他の部分はシック」

なお、このマクラーレンP1のオーナーさんは「ボディカラーを最大限目立たせる」ことを考えたのか、ボディカラー以外の部分はかなりシックにまとめられており、たとえばホイールは濃いメタリックグレー（マット仕上げ）、そしてブレーキキャリパーはシルバー。

もしホイールがシルバー、ブレーキキャリパーがオレンジだったりしたらちょっと賑やかになっていたかもしれませんが、こういったシックなカラーを選択することで全体のまとまりが良くなっているように思われます。

そしてそういった考え方は内装にも導入されているようで、インテリア全般はブラックのアルカンターラ、そしてマット仕上げのカーボンファイバーという仕様（一部にMSOパシフィック・ブルーが使用されている）。

シートにはパープルのステッチ、そして「P1」ロゴもパープルです。

なお、ヘッドレストとルーフとの隙間が非常に小さく、すべてが「ギリギリ」で作られた精巧なクルマであることもわかりますね。

このマクラーレンP1のシリアルナンバーは117、走行はわずか2,900マイルにとどまり、そして定期的な点検が行われているといい、つい先日もマクラーレン・アスコットにてメンテナンスを受けたばかりだとアナウンスされています。

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参照：RM Sotherby's（Instagram）