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ブガッティ・トゥールビヨン”ジャパンプレミア”中編。どんな細部に至るまでも入念にデザインがなされ、「走る芸術品」とはまさにこのクルマを指すのだろう【動画】

ブガッティ・トゥールビヨン”ジャパンプレミア”中編。どんな細部に至るまでも入念にデザインがなされ、「走る芸術品」とはまさにこのクルマを指すのだろう【動画】

| まさかここまでの高いデザイン性、そして品質を持つとは予想しなかった |

「7億円」という驚愕のプライスにも納得である

さて、ブガッティ・トゥールビヨン見聞録第二弾。

このトゥールビヨンの価格は約7億円に設定されており、これはマクラーレンW1の約4億円、フェラーリF80の約6億円に比較しても「1億円も高い」設定です。

さらにはシロンに比較しても「倍」ほどの価格に引き上げられており、つまりは「クルマとしてはとんでもない値段」でもあるわけですが、ぼくとしては「7億円に見合うどころかお釣りが来る」クルマなんじゃないかと言う印象。※これまでのブガッティは性能に対する対価としての値付けが行われていたように思うが、このトゥールビヨンではスペックではなくそのデザインや芸術性に対する値付けだという印象

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このトゥールビヨンはリマックCEO、メイト・リマック氏が指揮を取るようになったのちの”初めて”の(シロンをベースにしない)ブランニューモデルですが、同氏は「価格、性能、品質」のバランスを重視しており(性能一辺倒ではなく、芸術品などに対しても目のこえた)富裕層が満足できるようなクルマづくりを目指していて、そのためシロンまでのブガッティについても「品質が十分ではなかった」とコメントしたほど。

よってこのトゥールビヨンでは「これでもか」というほどのこだわりと情熱、愛情が注がれた芸術作品であり、他のどのブランドであっても到達できないほどの領域にあると考えています。

ブガッティ・トゥールビヨンの細部を見てみよう

そこで引き続き(前回だけでは収まらなかったので)ブガッティ・トゥールビヨンの細部を見てみたいと思いますが、まず注目すべきはこの「ディヘドラルドア」。

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ヴェイロンやシロンに採用されていた(普通の)横開きドアではなく「上に」開くドアを採用しているのですが、これはブガッティいわく「助手席に乗る御婦人が、乗降のつど、変な姿勢を取らなくてもいいように(”氷の微笑”状態にならないように)」。

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ブガッティ・トゥールビヨン
ブガッティ・トゥールビヨンの「上に開くドア」はデザイン的側面ではなく機能上の理由からだった。「あれは、ドレスを着た御婦人が降りるときに”変な格好”をしなくてすむようにです」

Image:Bugatti | エレガントに乗降できるというのもブガッティにとっては「立派な機能」である | さらにトゥールビヨンはシロンよりも全高が低く、通常のドアでは乗降が困難になっている さて、 ...

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つまりはエレガントに乗り降りできるように考慮された結果ということになりますが、このドアの採用によってルーフに頭をぶつけずに乗降が可能となっています。

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なろ、ルーフに相当する部分は「凹んで」いて、これは背の高い乗員に配慮したものだと思われます(シロンに採用されたオプションの”スカイビュー”のように、数センチでも頭上スペースを確保したい人が少なくはない)。

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車体そのものはカーボンモノコックを採用し、剛性を確保するためにサイドシルは分厚く大きくなっているものの、前の方(足をいれる方)は先細り、かつ低く設計されていて、乗降には多大な配慮が行われています。

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サイドには「BUGATTI」文字。

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このほかにもトゥールビヨンの見どころが多く、テールランプはまさに「スペクタクル」。

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テールランプ内には「モノリス」が並び・・・。

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センターには「BUGATTI」文字。

なお、これらはレンズにてカバーされるスケルトン仕様なので、(ディーヴォとは異なって)洗車も容易な部類かもしれません。

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横から見るとこう。

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なお、ボディパネル表面は「球状」の盛り上がりが見られる一方、「つまみ上げた」ようなデザインも見られ、これによってメリハリ、そして光があたった際の美しい印影が演出されているようにも思います。

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フロントだとこう。

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そしてデザインそして機能上のキモがこのリアディフューザー。

これはボリードからフィードバックを受けたものだと思われますが、車体裏面の「シートの後ろ辺り」から上に向けて傾斜がつけられ、より多くのエアを排出できるように設計されています。※見たかぎり、リアディフューザーはフィン含めて一体成型なので、このフィン一枚でも破損するととんでもないことになりそうだ

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そしてディフューザーにはテールパイプも内蔵されます。

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このフィンがなんとも大迫力。

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端のほうは「横に広がっていて」まさにレーシングカー。

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フィンの厚みにも強弱がつけられ、ここは「ずっと見ていても飽きない」部分です。

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こちらはサイドのエアチャンネル。

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参考までに、フロントにはトランクが備わり、容量は小さいものの、(ヴェイロンやシロンには存在すらなかったので)「オーナーにはありがたい」ところだと思います。

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そしてフロントトランク周辺やその中まで「すべてがカーボンファイバー」。

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エンジンカバー、インテークもカーボンファイバーですね。

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ちなみにフロントグリルに採用される「ブレード」につき、機械式腕時計のケースに採用されるブラシ仕上げのようなフィニッシュを持っていて、これは最近だとフェラーリ12チリンドリにも採用されており、今後のハイエンドカーでは「標準」となるのかもしれません。

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