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| フィアット・クライスラーグループは正直かなり危なそうだ |
先日、ミレニアルズはSUVよりも経済的なセダンを好むという統計が発表されていますが、それより「上」の世代は(子供がいることもあってか)SUVを好む傾向に変わりはなく、さらにプレミアムクラスになると、よりSUVが好まれるというトレンドもより明確になっているようです。
今回 USA Todayが「売れずにディーラーに残っているクルマ」のランキングを公開していますが、これを見るとプレミアムセグメントのセダンにおいて「苦戦」を見て取ることが可能。
ただし他メディアでも「ディーラーの在庫が全体的に長期化している」とも報じられており、もしかすると特定セグメントだけではなく、アメリカでは自動車市場そのものが縮小に動いているのかもしれません。
意外とクルマの在庫期間は長かった
今回USA Todayでは「在庫長期化ベスト(ワーストというべきか)26」を公開していますが、ここでその内容を見てみましょう。
モデル名 | 平均在庫日数 | 販売台数(2017) | 販売台数(2018) |
BMW 6シリーズ | 130.3 | 3,355 | 3,764 |
キャデラックCTS | 130.3 | 10,3,44 | 11,219 |
GMCキャニオン | 130.6 | 32,106 | 33,492 |
VWゴルフ・ヴァリアント | 130.6 | 26,700 | 14,123 |
フィアット500X | 130.7 | 7,655 | 5,223 |
ヒュンダイ・サンタフェ | 130.9 | 105,415 | 94,016 |
ビュイック・リーガル | 132.8 | 11,559 | 14,118 |
キャデラックXT5 | 133.0 | 35,727 | 25,115 |
トヨタ・ヤリス | 133.4 | 35,727 | 25,115 |
キャデラックATS | 135.2 | 13,100 | 10,859 |
フィアット124スパイダー | 137.0 | 4,478 | 3,515 |
ミニクーパー | 137.9 | 30,710 | 26,119 |
アウディA8 | 139.3 | 3,127 | 1,599 |
ボルボ90シリーズ | 139.7 | 11,090 | 9,662 |
アルファロメオ・ステルヴィオ | 141.5 | 2,721 | 12,043 |
ビュイック・ラクロス | 143.4 | 20,161 | 15,527 |
アウディA7スポーツバック | 143.6 | 3,852 | 4,810 |
フィアット500L | 146.2 | 1,413 | 1,664 |
ジャガーXJ | 146.3 | 1,579 | 2,721 |
シボレー・インパラ | 147.7 | 56,556 | 75,788 |
メルセデス・ベンツEクラス | 156.1 | 47,936 | 53,304 |
クライスラー200 | 157.6 | 18,457 | 1,043 |
フィアット500 | 160.3 | 5,370 | 12,685 |
ボルボ60シリーズ | 177.9 | 11,876 | 16,825 |
フォルクスワーゲン・トゥアレグ | 194.1 | 2,022 | 3,545 |
三菱ランサー | 195.1 | 3,351 | 12,725 |
これを見るとけっこう長いこと在庫してるんだなという印象を受けますが、どれくらいが適正なのか判断ができず、しかしトヨタやホンダ、日産、スバルはこの中には無いため、日本の自動車メーカーは一般に回転率が良いのかも。
そして一見するとアメ車が多いようにも見えるものの、フォードも含まれないので、これはメーカーによる(販売管理の)差異である、と考えて良さそうですね。
なおフィアット・クライスラー(FCA)は「品質問題ランキング」同様に長期在庫においても頻出しており、FCAはどの統計を見ても「いいところなし」。
そしてSUVといえどもキャデラックXT5の販売は35,727台から25,115台に減少していて、セダンであってもシボレー・インパラは56,556台から75,788台、ジャガーXJは1,579台から2,721台へと増加していて(ただし在庫期間は長い)、「SUV優勢」とばかり言えない状況も見て取れます(そしてセダンの人気が盛り返しているのも間違いなさそう)。