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ブガッティがいよいよ独立か?ベンチャーキャピタルによる1800億円超の巨大買収計画が浮上、メイト・リマックの「野望」とは

ブガッティ トゥールビヨン

| ポルシェの持ち分「45%」をエジプトの符号が中心となって買い取る可能性が濃厚に |

この記事のポイント

  • ポルシェが持つブガッティ・リマックの45%株をベンチャーキャピタル連合が買収検討
  • 買収額は10億ユーロ(約1,800億円以上)を超える見通し
  • 天才経営者メイト・リマック氏が切望する「迅速な意思決定」と「長期的な独立」が目的か
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2021年に衝撃的な統合を果たしたこの2社が、再び大きな転換点を迎えようとしています。

現在、ブガッティ・リマック社の株の45%を保有するのは泣く子も黙るポルシェではありますが、しかし今、この「巨大な後ろ盾」であるポルシェの持ち株を外部の投資家グループが買い取ろうとする動きが表面化したと報じられ、この巨額取引が成立すれば、ブガッティの未来はポルシェの手を離れ、創業者メイト・リマック氏の手に完全に委ねられることになります。

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エジプトの大富豪と1800億円の買収劇

ブルームバーグの報道によると、今回の買収を主導しているのは、エジプトのビリオネア一族「サウィリス家」のメンバーが設立したHOF Capitalと、プライベート・エクイティのBlueFive Capitalの連合で・・・。

買収計画の概要

  • 買収対象: ポルシェが保有するブガッティ・リマックの株(45%分)
  • 想定買収額: 10億ユーロ(約1,800億円)
  • 追加支援: HOF Capitalは株の買い取りだけでなく、リマック・グループの事業拡大に向けた「新たな資金注入」も検討中

現在、関係各社は沈黙を守っているものの、リマック側は「ポルシェと将来の所有構造について協議中である」と認めている状況です。

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資本構造の現状と、創業者が抱える「不満」

なぜメイト・リマック氏は、強力なパートナーであるポルシェから離れようとしているのか?

その理由は、スピード感の欠如にあるといい・・・。。

現在の所有構造(2025年時点)

株主保有比率特徴
リマック・グループ55%メイト・リマックが率いる母体
ポルシェ45%2021年の統合時から保有する強力なスポンサー

メイト・リマック氏は以前、メディアに対し「大企業と交渉する際、あまりにも多くの要素(背景、派閥、感情的なトピック)を説明しなければならない」と、複雑な所有構造による意思決定の遅さに苦言を呈したことも。

彼は「50人の役員に説明することなく、10年、20年先を見据えた長期的な投資を、自分のやり方で進めたい」という、起業家としての純粋な野望を抱いているわけですね。

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実際のところ、フォードは(ポルシェの親会社である)フォルクスワーゲンの意思決定の遅さについて言及したことがあり、この「遅さ」がメイト・リマック氏のスピーディーな思考と展開を妨げているということになりそうです。※さらにはトゥールビヨンの開発段階において、「なぜV16が必要なのか」を示すため、わざわざ模型を制作し、VWグループの役員会にて説得を行ったとも述べている

フォード「EVの販売1台あたりの赤字はさらに大きくなっている」。そのためフォードはEV製造を縮小しEV関連投資を縮小すると発表
フォードとVWとの「商用車における」提携に際し、フォード側で協議に要した時間は15分、しかしVWでは「2ヶ月」。この差が現在の状況の「差」を生んだのかも

Preproduction model shown. Available early 2025. Image:Ford | フォードは今でも創業者一族が最高の権限を持ち、意思決定のルートが集約されてい ...

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サウィリス一族とは何者か?

今回の買収劇の背後にいるサウィリス家は、エジプトで最も裕福な一族の一つだとされ、彼らが運営する「オラスコム・コンストラクション」などのグループは、通信、建設、観光など多岐にわたる事業を世界中で展開中。

自動車メーカーのような「伝統的な重い意思決定」を必要としない彼らのようなVC(ベンチャーキャピタル)がパートナーになれば、ブガッティ・リマックは「より過激で、より迅速な技術開発」を進めることが可能になることが予想され、今後登場するモデルが「一層過激に」なることも想像できます。

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これは「ブガッティの真の夜明け」に

ポルシェの資本から離れることは一見するとリスクに見えるかもしれませんが、しかしリマックのようなテック企業にとって、大企業の官僚主義から解放されることはさらなる飛躍のチャンスでもあり、もし買収が実現すれば、ブガッティは「歴史ある高級ブランド」としての重厚さを保ちつつ、リマックの「スタートアップ特有のスピード」を手に入れることになり、これこそが「ブガッティ・リマック」のあるべき本来の姿であるとともに、これまでの常識を覆すような、異次元のハイパーカーが誕生する理想の母体なのかもしれません。

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参照:Bloomberg

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