| 北米市場には、もともと日本で販売されていないR8のエントリーグレードが導入されている |
アウディが北米市場にて「R8 V10」の販売を終了し、記念限定モデルを発表。
え?R8はもう生産終了?と思ってしまいますが、アウディR8には「アウディR8 V10」と「アウディR8 V10パフォーマンス」とがあり、今回生産が終了するのは「R8 V10」のほう。
なお、日本で販売されているR8は「R8 V10パフォーマンス」なので、そのまま継続販売される、ということになりそうです。
ボディカラーは3色のみ
今回設定される最終モデルはボディカラーが「ムジェッロブルー」「アヴスシルバー」「ソノマグリーン」の3色に彩られ、限定台数は30台のみ。
クーペ、スパイダー両方に設定されるとアナウンスされており、クーペだと北米価格186,000ドル、スパイダーだと195,000ドル。
エンジンは変わらず5.2リッターV10/562HP、トランスミッションも標準モデルと同じく7速Sトロニック(デュアルクラッチ)が与えられています。
逆に標準モデルとの相違といえば、R8 V10パフォーマンスに採用されるカーボン製のスウィエイバー(2kgの軽量化が達成できる)、これもR8 V10パフォーマンス譲りのスポーツエキゾーストシステム。
そのほかはアウディのパーソナリゼーションプログラム、「アウディエクスクルーシブ」によってアルミ風塗装が施されたドアミラーキャップが装着され、車体下部のトリム(フロントリップ、サイドステップの一部、リアディフューザー)、エンジンベイがカーボンファイバーに変更、そしてブレーキキャリパーがレッドにペイントされています。
ちなみにホイールは「シルバー」ですが、意外なことに「シルバーのホイール」がR8に採用されるのは(北米市場において)今回が初なのだそう。
インテリアはボディカラーによって異なり、R8クーペだとムジェッロブルー(15台限定)の場合はパステルシルバー、アヴスシルバー(5台限定)だとブラックベースにレッドのステッチ、ソノマグリーン(5台限定)だとブラックインテリアにグレーステッチ(いずれもルーフ内張りはダイヤモンドステッチ仕上げ)。
なお、残る5台はR8 V10スパイダーとなりますが、こちらはムジェッロブルーにパステルシルバーという組み合わせのみとなります。
加えてメーターパネル、エアベント等いくつかのパーツがカーボンファイバー製へと変更されており、マットに関してはアウディ・エクスクルーシブによって仕上げられた「パイピングとステッチ」を持つ専用品が与えられるようですね。
残るアウディR8はハイパフォーマンスモデルのみ
上述の通り、北米市場においてはアウディR8の「ベースモデル」が消滅し、ハイパフォーマンスモデルのみが残されることに。
現行R8は「二代目」に相当しますが、初代R8(2006年~)には4.2リッターV8エンジン搭載車というエントリーグレードがあったものの、現行ではV8モデルがラインアップされておらず、一気に価格帯が「上」に移行しています。
そして今回はさらに「高価格なR8だけ」が残されることになっており、これは(R8の)販売台数があまり出ず、であれば「1台あたりの利益が高いモデルを残そう」という選択なのでしょうね。
ちなみにR8は販売台数こそ伸びないものの、インスタグラムへの投稿数、そして検索ボリュームでは常にトップもしくは上位をキープしている、という”奇妙な”状況にあるクルマです。
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