このままの勢いだとベントレーやロールスロイスも視野に入れそうだったが
BMWが「9シリーズを作る計画はない」と公的に発言。
これはBMWの役員、クラウス・フローリッヒ氏がメディアに対して語ったもので、「我々は顧客が”9シリーズ”を必要としているとは思えない。よって、いまのところは9シリーズを作る計画は持ち合わせていない」とのこと。
なおBMWはどんどん上方にラインアップを伸ばしていっているという印象があり、実際にX7、そして8シリーズクーペ、8シリーズ・カブリオレを投入しています(8シリーズ・グランクーペやM8も登場する)。
さらにはX8発売のウワサもあり、このまま価格帯とラインアップを「ベントレー辺りまで伸ばすのでは」という勢い。
BMWの拡大戦略はここで打ち止め?
そしてこの流れを考慮するに、ベントレー・ベンテイガに対抗しうる「X9」や、ベントレー・ミュルザンヌに対する9シリーズセダン、そしてコンチネンタルGTにぶつける9シリーズクーペ、もしくはスーパースポーツとしての9シリーズクーペがあってもいいんじゃないかと思ったり。
しかしながら今回クラウス・フローリッヒ氏が言うには「トップセグメントには3つのモデルがあればいい。そして我々はX7、7シリーズセダン、8シリーズを持っている。これで十分だ」と語り、拡大戦略についてはここで「打ち止め」であるこをと示唆しています。
参考までに、過去に「9」の数字がついたBMWのクルマとしては「Z9コンセプト(画像)」があり、これにはクーペ(1999)とカブリオレ(2000)が存在。
Z9コンセプトはスポーツカーと言うよりも「グランツーリスモ」的な性格を持つクルマであり、実際に発売されなかったものの、やはりグランツーリスモという位置づけの「6シリーズ」にデザインが引き継がれていますね。※もちろんこのデザインはクリス・バングル
一方でスーパーカーには否定的ではない?
そして幸いなのは「BMW製スーパーカー」について否定がなされなかったことで、ただし肯定もされないといった状況だそうですが、こちらの存在も気になるところ。
現在BMWは正式にはこの計画を持ってはいないようですが、役員個人レベルでは「発売したい」意向を持っていて、チャンスさえあればこのプロジェクトが動き出す可能性も。
ただ、スーパーカー開発経験に乏しいBMWが「年間数千台程度しか売れない」クルマをイチから開発するとは考えにくく、よってZ4とスープラとの関係同様、どこかとの「共同開発」になる可能性が大。
それでも何もないところからの開発は考えにくく、よって兼ねてから噂されているように「マクラーレンのOEMで」BMWがスーパーカーを発売する可能性もありそう。
ただ、そうなるとBMWの技術を示せるわけでもブランド価値が向上するわけでもなく、「わざわざスーパーカーを発売する意味が薄い」のも事実であり、冷静に考えると「これはない」という気も。
とにかく何もわからない状況ではありますが、「なるようにしかならない」のでしょうね。