| どう考えても死角が見つからない |
アストンマーティンがは開発中のハイパーカー「AM-RB003」について、その名称が「ヴァルハラ(Valhalla)」になると発表し、同時にロゴも公開しています。
AM-RB003はその名からもわかる通り、「AM-RB001」ヴァルキリーに次ぐハイパーカー。※002が欠けているのは、ヴァルキリーAMR Proが”002”に該当するからだと思われる
そしてヴァルキリー同様にレッドブル(RB)が開発に参加し、ヴァルキリーとの強い共通性が感じられるデザイン、そしてミドシップレイアウトを持っています。
アストンマーティンは「V」ではじまる名称を好む
そして今回の「ヴァルハラ」という名称についてですが、すでにアストンマーティンによって商標登録されたことが報じられており、この由来は「ヴァルキリー」とともに神話つながり。
ヴァルハラは北欧神話の主神であるオーディンの宮殿 を指し、「ヴァルキリー(ワルキューレ)」は北欧神話に登場する半神の名称で、神話の中でヴァルキリーは死者の魂を「ヴァルハラ」へ運ぶ、とされています。
実際にアストンマーティンは今回の「ヴァルハラ」という名称について北欧神話由来であること、ヴァルキリーとの関連性についても述べており、アストンマーティンのネーミングは常にその語感が持つパワフルさ、背景にある物語を重視している、とも。
アストンマーティンは戦争に関するネーミングや、「V」で始まるネーミングを好んで選んでおり、サーキット専用の限定モデル「ヴァルカン」は戦闘機の名称、 ヴァンキッシュ(Vanquish)は「征服」の意 。
Vつながりだとヴァルキリー(Valkyrie)、ヴァンテージ(Vantage)、ヴィラージュ(Virage)というモデルもあって、最近は他に「ヴァレカイ(Varekai)」も商標登録した、と報じられます。※「V」のはじまりは1951年のヴァンテージ
英国の自動車メーカーには独特の傾向がある
なお、こういった統一性を持つのはほかに「ロータス」があり、こちらは「E」ではじまるエラン、エクラ、エスプリ、エリート、エキシージ、エクセル、エヴォーラといったモデルが存在。
そしてアストンマーティンとロータスに共通するのは「スポーツカーで、かつ似たような外観のクルマばかり作る」ということで、これはほかの英国自動車メーカーにも見られる(スポーツカーではないが、ランドローバーはオフローダー専業)傾向であり、イギリスというのは専門性や統一感をかなり気にする国民性を持つのかも。
「ヴァルハラ」は1000馬力級のハイパーカー
現在ヴァルハラについては「ぼんやりと」その概要が伝えられる程度で、その価格は1億3000-1億5000万円ほど、限定生産台数は500台、エンジンはV6ターボ+ハイブリッドにて1000馬力を発生すると言われます。
トランスミッションはF1の技術を応用した8速デュアルクラッチ、4WDシステムに4輪トルクベクタリングを持つとされ、どこからどう見ても死角が存在しないクルマだと言えそう。
車体重量は1350キロ程度、0-100キロ加速は2.5秒、最高速度は354km/hという想定(目標)スペックを持ち、一気にハイパーカーの勢力図を塗り替えるポテンシャルを秘めているのは間違いない、と考えています。