| それにしても面積の割合からするとデカすぎる |
とにかく衝撃としかいいようのなかった、フランクフルト・モーターショーでの「BMWコンセプト4」。
何が衝撃的かというとその巨大なキドニーグリル。
これについては、その大きさもさることながら、あれだけBMWは7シリーズで「巨大なキドニーグリル」の批判を受けているのに、それに懲りず「さらに大きなグリルを出してきた」こと。
つまりは消費者や世論に対し「喧嘩を売っている」とも受け止められる商戦的な姿勢ですね。
コンセプト4は「次期4シリーズ」を示唆するモデル
このコンセプト4はその名から推測できるとおり、「次期4シリーズを示唆するコンセプトモデル」。
これまでもBMWは「コンセプトZ4」「コンセプトM8」等を発表し、実際にそれらとほぼ同じデザインを持つ市販車を発売しています。
それを考えると、このコンセプト4も「このグリルのまま」4シリーズとして発売されることになりそうですが、新型BMW4シリーズを購入する人にとっては戦々恐々、といったところかもしれません(ぼくは次期4シリーズを購入する予定がないので、他人ごとですが)。
ちなみにBMWは、「大きなサルーンやSUVには、その存在感を示すために大きなグリルが必要」と主張し、しかし「スポーツモデルは事情が異なり、サルーンやSUVとは異なるアプローチを採用する」とも。
よって4シリーズにはこういった「巨大キドニーグリルを採用することはないだろう」と考えていましたが、実際には小さいどころか「より大きな」キドニーグリルが与えられることとなっています。
ただ、こういった大きなグリルを採用するのはBMWだけではなく、レクサスやベントレーも同様で、いくつかの自動車メーカーに共通して見られるのは間違いのないところ。
コンセプト4の縦長グリルは328へのオマージュ?
そしてBMWがコンセプト4のような縦長グリルを採用したのは今回がじはじめてではなく、過去(2011年)には「328オマージュ・コンセプト」を発表したことも(これは市販に結びついていない)。
そしてそもそものオマージュ元である328は縦長グリルを採用しています(ただし車体に占める表面積は大きくない)。
よって、「3シリーズから派生した」4シリーズが、その大元のルーツでもある328と共通する縦長グリルを持つのは理解ができるものの、その表面積の大きさには驚かされるものがありますね。
ちなみに、かつての3シリーズと最新モデルであるX7との間にはこれだけのグリルのサイズ差があり、こちらもまたびっくり。
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実際に4シリーズがこのサイズのキドニーグリルを身にまとい登場するかどうかは定かではありませんが、とにかくBMWがキドニーグリルに対して異常な執着を持っているのは間違いなく、意地でもその存在をアピールしてくるのは間違いなさそう。
加えてBMWは「光るキドニーグリル」を新型X6にて導入しており、これは新車注文時のみならず、「後付け」可能なオプションとしても今後拡大してゆく意向だと伝えられています。