| 新型SLはAMG GTと共通プラットフォームに? |
メルセデス・ベンツは2021年に登場させる新型SLについて、その方向性を変化させる模様。
メルセデス・ベンツSLというと、かつては「ある種の象徴」でもあり、たとえば世界中のセレブや有名人がこぞって愛用したことでも知られます(故ダイアナ妃や浜崎あゆみなど)。
ただ、現在ではその輝きをすっかり失ってしまい、それに比例して販売も減少の一途。
現行よりスポーティーになる可能性
今回報じられる「方向性の変化」について、具体的には「AMG GTと統合」。
AMG GTの次期モデルは2022年に登場と報じられ、これと同時に開発を行い、まずは2021年に「SL」が登場する、ということになりそうです。
なお販売はAMGからのみと言われるものの、名称はどうなるのか今のところ不明。
こうなると次期SLは現行よりもスポーティーな性格を強めることになりそうですが、これは「AMG GTのオープンモデル」というわけではなく、あくまでもSLとしての性格も維持しエアサスペンション(オプション)や後部座席を持つをされ、となると次期AMG GTのオープンモデルは「別」に存在することになりそう。
AMGの「専売モデル」は現在「GT」だけで、しかし近日中に「GTの4ドアバージョン(GT4:仮)」が加わる計画でもあり、さらに「SL」もここに入ることにもなりますね。
なお発表されたばかりの「CLS」にも早速AMGモデル「CLS53」が追加されているものの、こちらはV6エンジン+ハイブリッド。
(CLS AMGの)V8エンジン搭載モデルはAMG GTの4ドアバージョンと重複するために発売されないとも報じられていますが、これらはもともと同時に開発されていたようで(スパイフォトではよく一緒に走っている姿が目撃されている)、CLSとAMG GT4とはすでに多くの部分を共有しているのかもしれません。
AMGは現在メルセデス・ベンツの新型車開発に深く関わっている
メルセデス・ベンツとAMGとの共同開発というと新型Gクラスも同様で、サスペンションやドライブトレーンはAMGの開発やチューニングによる、ということが公開されています。
ただし新型Gクラスの「G65(V12モデル)」はAMGブランドからではなくマイバッハブランドから登場するとも報じられ、今後はこういった「開発はメルセデス・ベンツとAMGが共同して行い、販売するブランドをモデルやグレードによって分ける」という方向性が拡大されることになりそうですね。
話をSLに戻すと、AMG GTの登場に加え、Sクラス・カブリオレが登場したことも人気低迷のひとつの理由かも。
SLはスポーツ性ではAMG GTに劣り、ラグジュアリー性ではSクラス・カブリオレに譲ることになりますが、要はSLのスポーツ性を具現化したのがAMG GTで、高級さを突き詰めたのがSクラス・カブリオレだと考えることも可能。
そうなると「じゃあ今のメルセデス・ベンツにとってSLって?」という話にもなり、「AMG GTと統合」というのは当然の流れなのかもしれません。
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