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メルセデス・ベンツが国内市場に新型GLC/GLCクーペ、そのAMG版を投入。AMG「43」と「63」の価格差”365万円”はボッタクリではなかった

2019/10/08

| 実は4WDシステムとデフが根本から違っていたようだ |

このところ新型車の発表相次ぐメルセデス・ベンツ日本より、新型GLC/GLCクーペが発売され、Eクラスクーペ/Eクラスカブリオレの改良版も登場。
なお、GLC/GLCクーペについては本国では3月に発表されているため、日本ではおよそ「半年遅れ」での発表ということになりますね(価格設定の問題もあり、増税後のタイミングを待ったのかも)。

GLC/GLCクーペは「フェイスリフト」扱い

今回発表されたGLC/GLCクーペはフルモデルチェンジではなく「フェイスリフト(マイナーチェンジ)」扱い。
メルセデス・ベンツ日本としては新型GLCのポイントとして「エクステリア、インテリアデザインを刷新」「最新の安全運転支援システムを標準装備」「対話型インフォテインメントシステム”MBUX”を搭載」を挙げています。

なお、GLCは日本におけるメルセデス・ベンツのSUVラインアップでは「最多」販売を記録しており、期待のかかるニューモデルだと言えそうですね。※新型GLCの商品ページはこちら、GLCクーペの商品ページはこちら

新型GLC/GLCクーペの外装デザインはこう変わった

まずは新型GLC/GLCクーペの外観ですが、メルセデス・ベンツのデザイン思想「Sensual Purity(官能的純粋)」に従ってエッジやラインを可能な限り排除し、「面を強調し、本質的に重要なものだけを残す」デザインへ。

ヘッドライトとグリル形状が変更されることで「プレデターフェイス」を獲得していますが、クローム仕上げのアンダーガードが追加されてよりアクティブな雰囲気に。
グリル内には「ツインルーバー」が採用されるなど、細部に至るまで「最新のメルセデス・ベンツ」へと変貌を遂げています。

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「AMGライン」を選択するとエアインテークが大きくなり、ロワーグリルが左右で連結した上にフロントバンパーサイドへとエアを逃がすスリットも追加。
グリルは「シングルルーバー」へと変更され、グリルのインナーは「ダイヤモンドグリル」へと変更されるのも最近のメルセデス・ベンツのお約束ですね。

リアだとバンパー、エグゾーストエンドのデザインが一新され、より一体感が増したほか、テールランプの発光形状は「ブロックデザイン」へと変更されています。

「AMG」モデルだとフロントグリルが「縦ルーバーデザイン」となるパナメリカーナグリルへと変更されますが、今回GLC 43にもこれが採用され、メルセデスAMGによると「43系でははじめてパナメリカーナグリルが採用」されたとしており、今後はAMGと名がつくモデルはすべからくパナメリカーナ・グリルが採用され、その中でさらなる差別化が図られるのかもしれません。

新型GLC/GLCクーペのインテリアはこうなっている

インテリアについては最新世代のインターフェース「MBUX(Mercedes-Benz User Experience)」が与えられ、中央には10.25インチのワイドディスプレイが鎮座。

ステアリングホイールには”ワンピースコントロールボタン””アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)スイッチ”が装備され、上位モデル同様の機能を持っています。

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アンビエントライトは64色、さらには「各種ヒーターやパフュームアトマイザー、シート設定、照明、音楽等のシステムを統合的にコントロールする」エナジャイジング・コンフォートを装備。
これは「リフレッシュ」「バイタリティー」「トレーニング」といった3プログラムを選択し、快適性を高めてくれるとのこと。

新型GLC/GLCクーペのパワートレインはこうなっている

そして新型GLC/GLCクーペではパワートレインも一新され、GLC 220d4MATICに積まれる2リッター直4ディーゼルターボ(194PS)は高出力化されたうえに振動や騒音も軽減。
シリンダーブロックやピストンには表面コーティング技術「NANOSLIDE」を導入している、とアナウンスされています。

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GCL300 4MATICに搭載される2リッター直4ターボは先代比で47PSパワーアップして258PSとなり、9速ATの採用と相まって実用域でのエンジン回転数を低く抑えることが可能になった、とのこと。
なお、4WDシステム「4MATIC」は可変トルクではなく31:69の「固定トルク」を採用しています。

AMGモデルだと、AMG 43に搭載される3リッターV6ツインターボエンジンは23PSパワーアップして390PSに。
AMG 63に搭載さされるのはV8ツインターボでGLC 63が476PS、GLC 63Sでは510PS。
4MATICは31:69と同じ配分の固定トルクですが、AMG 63では「0:100~50:50」への可変トルクとなり、さらには電制デフが装着されるなど、AMG「43」と「63」での差異は、エンジン以外にもけっこう大きいようです(たしかに価格差も大きい)。

今までなぜ「63系の4MATICには”+”がついているのか」不思議でしたが、どうやら可変トルクの有無はじめとするドライブトレーン全般がその理由だと考えて良さそうですね。

さらに「GLE 63」ではステアリングホイール上にAMGドライブコントロールスイッチを装備し、「GLC 63 S」にはAMGカーボンセラミックブレーキやAMGパフォーマンスシートが装備されているそうですが、(63と63Sとの)価格差を考えると「S」はけっこうお買い得かもしれません。

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新型GLC/GLCクーペの価格設定はこうなっている

新型メルセデス・ベンツGLC/GLCクーペの価格は下記の通り。

GLC
GLC 220d 4MATIC・・・6,900,000円
GLC 300 4MATIC ・・・7,750,000円
AMG GLC 43 4MATIC ・・・9,480,000円
AMG GLC 63 4MATIC+・・・13,130,000円
AMG GLC 63 S 4MATIC+・・・14,870,000円

GLCクーペ
GLC 220d 4MATIC クーペ ・・・7,210,000円
GLC 300 4MATIC クーペ ・・・8,070,000円
AMG GLC 43 4MATIC クーペ ・・・9,800,000円
AMG GLC 63 4MATIC+ クーペ ・・・13,440,000円
AMG GLC 63 S 4MATIC+ クーペ・・・15,190,000円

VIA:メルセデス・ベンツ日本

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