| その変更の範囲は非常に小さく、すでにメルセデス・ベンツはA/Bクラスを見限った可能性も |
ただし標準装備はぐっと増え、魅力は大きく増している
さて、メルセデス・ベンツがAクラス、そのAMGモデル、Bクラスのフェイスリフト(マイナーチェンジ)版を発表。
なお、メルセデス・ベンツは今後高級ブランドへとシフトし、コンパクトクラスのラインアップを大幅に縮小させると公式にアナウンスしているため、今回の新型A/Bクラスが(もしかすると)最後のA/Bクラスになるのかも。
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新型メルセデス・ベンツAクラスはこんなクルマ
そこでまずはAMGクラスについて見てみたいと思いますが、こちらはハッチバックとセダンにて構成されています。
新型Aクラスに加えられたエクステリアの変更はごくわずかで(もはや現行モデルにコストを投じる気もないのかもしれない)、新しくなったスリーポインテッドスター・パターンのグリル、新デザインのヘッドライト、ホイールデザイン(4種類)、標準装備となったLEDテールライト、新しいリアディフューザーなど。
追加された標準装備も結構多く、エントリーモデルには、リバースカメラ、USBパッケージ、ナッパレザー仕上げのステアリングホイールなど、そして上級モデルには、LEDヘッドライト、ランバーサポート、パーキングパッケージ、ミラーパッケージなどが加わっていますが、この変更については従来型AMGクラスにおいて「一緒に注文されることが多かった機能をバンドルした」とアナウンスされています。
また、AMGモデル以外のガソリン/ディーゼル車全車にはベルト駆動のスターター・ジェネレーターを含む48ボルトのマイルドハイブリッドシステムを搭載するアップデートを行っており、「A 250 e(ハッチバックとセダン)」、「A 180」、「A 200」、「A 220 4マチック」、「A 250 4マチック」、「A 180d」、「A 200 d」、「A 220d」が対象となります。※PHEVもラインアップ
インテリアだと7インチのデジタルメーターに10.25インチのインフォテインメントディスプレイが標準装備され、オプションでさらに10.25インチのディスプレイを追加して「デュアルディスプレイ」へと変更可能。
ステアリングホイールはフラットボトムへ、センターコンソールからはMBUXシステム用のロータリーコマンダーが消え、タービンをイメージしたエアベントも新たに採用されています。※一気に現行最新世代の仕様へと近づいた
さらに内装の仕上げについても若干の変更があり、エントリーグレードにはエンボス加工を施したARTICO(アルティコ)表皮を標準装備し、「プログレッシブ」グレードにはブラック、ベージュ、そして新たにセージグレーを用意。
メーターパネルとドアパネルには、新たにダークカーボンファイバー調のトリムが採用され、AMGラインモデルには、明るいブラッシュドアルミニウムトリムと赤いコントラストステッチが施されています。
新型メルセデスAMG A35とA45 Sはこう変わった
そしてこちらが新型メルセデスAMG A35(ハッチバックとセダン)とA 45 S(ハッチバックのみ)。
A35の出力は306馬力、A45 Sの出力は421馬力で、0-100km/h加速はA35セダンが4.8秒、A35ハッチバックが4.7秒、A45 Sだと3.9秒。
最高速はA35だとハッチバック/セダンともに250km/h、A45 Sでは270km/hだとアナウンスされています。
ホイールはここ最近のメルセデス・ベンツが好んで採用する「ディスク」スタイル。
そしてフロントのエンブレムは「AMG」へ。
メルセデスA SにはAMGストリートスタイル・エディションと名付けられた特別仕様車が用意され、ボディカラーはマウンテングレーマグノ、そしてそこへオレンジのアクセント入り。
ホイールは19インチのマットブラック仕上げ、ブレーキキャリパーはレッド。
インテリアにもオレンジのアクセント、そしてマイクロファイバー張りのパフォーマンスシートが装着されています。
基本的な内外装の変更範囲はAクラスのフェイスリフトに準じているようですね。
新型メルセデス・ベンツAMBクラスはこうなった
そしてこちらがAクラスと同時に発表されたBクラスのフェイスリフトモデル。
変更内容はほぼAクラスと同様で、前後バンパーにヘッドライトにテールランプ、そしてリアウインドウ両側には僅かなスポイラーエクステンションも。
インテリアには100%リサイクル素材を使用したセンターセクション付きコンフォートシートを標準装備するなど、より環境に配慮した仕様へと変更がなされています。