メルセデス・ベンツが4月20日に新型AMG GT 63 S Eパフォーマンスを中国で発表すると予告。あわせて新型Gクラス（EV）も中国で公開、なぜここまで中国を重視するのか

｜　もはや現在のメルセデス・ベンツは販売だけではなく開発においても中国抜きでは成り立たない　｜

今後のモデルラインアップも「中国市場」を考慮した組み立てとなることは間違いない

さて、メルセデス・ベンツが中国モーターショーにて新型AMG GT 63 S Eパフォーマンスを発表するとアナウンス（画像はAMG GT 63）。

これは既存のAMG GT 63の上に位置するラインアップ最強バージョンであり、プラグインハイブリッド・パワートレーンを採用するAMGの最新モデルでもあります。

なお、中国F1グランプリの開催に合わせて行われるAMGブランドナイトイベントにて4月20日に先行公開されるといい、一般公開は（中国モーターショーにて）4月25日。

さらには同モーターショーではGクラスの電動版、G580 ウィズ EQ テクノロジー（G 580 with EQ Technology）がお披露目されることについてもアナウンスがなされています。

参考までに、中国は大きなイベントに国が介入することが多く、よって今回も「モーターショーとF1とを同じ時期に、同じ場所で開催する」こととなるわけですが、もちろんこれは政治が関与した結果であり、こうやって中国は自国の経済を盛り上げてゆくわけですね（日本にもこういった配慮が欲しいと常々思う）。

新型メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンスはどんなクルマに？

現時点ではメルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンスについての情報は非常に少なく、しかし採用されるのはAMG C63 セダン、GLC 63 SUV およびクーペ、E53、S63、AMG GT 63 4 ドアなどに採用されるプラグインハイブリッドパワートレーンだと思われ、 直近にて発表されたAMG GT 63 S Eパフォーマンス（4ドアクーペ）に類似するスペックを持つものと思われます。

つまりは831馬力と1,400Nmを発生すると考えてよく、しかし車体重量は（AMG GT63でも2トン近くあるので）軽く2トンを超えることになるものと思われます。

そう考えると、AMG GTの性格も（初代とは）大きく変わったとも考えられますが、これもやはり時代の流れということになるのかもしれません。

なお、メルセデス・ベンツは非常に中国市場を重視しており、以下の通りプレスリリースを発行しています。

メルセデス・ベンツは、オートチャイナ2024 およびその前後で、中国の顧客に専用の製品と技術を提供するという自社の取り組みを強調します。 中国は世界最大の単一自動車市場として、メルセデス・ベンツの長期戦略において重要な役割を果たしています。 ショーに向けて同社は、まったく新しい電気自動車メルセデス・ベンツ Gクラスのワールドプレミアを目玉に、この市場でのリーダー的地位を維持していきます。

中国は同社最大の生産拠点であるとともに、ドイツ国外で最も包括的な研究開発拠点であり、メルセデス・ベンツの世界的な研究開発ネットワークにおいて重要な役割を果たしています。 近年、メルセデス・ベンツは中国で、特に電動化とデジタル化における研究開発能力を強化しており、2021年、同社は北京に新しいR&D Tech Center Chinaを開設しました。このセンターには、Eドライブ、バッテリー、充電、NVHなどを含む最先端のテストラボが備えられています。 2022年、メルセデス・ベンツはコネクティビティ、自動運転、さらにソフトウェアとハードウェアの開発に重点を置く新しいR&D センター上海を設立しました。 今年4月には、最先端のデジタル イノベーションにおける地域開発を加速するために設計された高度なハードウェアおよびソフトウェア施設を備えた新しい建物が追加されます。 R&Dセンターに加えて、既存のデザイン センターも引き続きメルセデス・ベンツのデザインにおけるデジタル次元を推進していきます。

さらに、2つの新型モデルのワールドプレミアが中国で開催され、1台目は、メルセデスAMGの最新高性能スポーツカー、新型メルセデスAMG GT 63 S E PERFORMANCEです。 これは、4月20日のF1週末に上海で開催される特別なAMGブランドナイトイベントで公開される予定だ。

メルセデス・ベンツはまた、4月24日に北京の芸術地区798で、まったく新しい電動メルセデス・ベンツ Gクラスをワールドプレミアすることを誇りに思います。 このオフロードのアイコンは電気時代に向けて再考され、これまでにない伝統と進歩の間のつながりを築きました。 オートチャイナ2024の来場者は、4月25日のグローバル記者会見のスタンドで、EQテクノロジーを搭載したまったく新しい G580 を見ることができます。そこでは、新しい メルセデスAMG GT 63 S E PERFORMANCE も鑑賞できます。

また、いくつかの新型モデルが中国市場に初公開される予定です。 コンセプトCLAクラスはその第1弾です。 今後の MMA (Mercedes Modular Architecture) プラットフォームと MB.OSを紹介し、将来の電気自動車ファミリーについての生産に近い洞察を提供します。 重要なのは、ここ中国の研究開発チームが MB.OSの開発に最初から関わっているということです。 MB.OSは、ハイパーパーソナライズされたユーザー エクスペリエンスを実現する主要な要素として、地元の顧客にさらにインテリジェントなデジタル エクスペリエンスを提供します。 さらに、全電動メルセデス・ベンツ EQSサルーンは、多くのアップグレードにより中国の新時代を祝います。 さらに、メルセデス・マイバッハとメルセデス・ベンツ Eクラスファミリーのショープレミアも予定されています。

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参照：Mercedes-Benz