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北米でのリコール調査結果が発表に。ポルシェ、テスラが製品・対応ともに優れるという結果

2016/11/05

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アメリカにて、1985年以降に実施されたリコールに関する結果が発表に。
これは販売された車に対するリコールの割合「リコール率」、リコールの中でも死亡などにつながる可能性のある「重大リコール率」、そして発売から3年以内にリコールを実施した「即時性」、指摘されることなくリコールを発表した「自主性」について調査・発表を行っています。

まずはリコール率。
これはポルシェが(少ないという意味で)トップ。
逆にリコール率が最も高いのはVW。
同じグループに属していてここまで差が出るのは面白いですね(と言ってもポルシェがグループに加入したのは最近ですが)。
VWについてはディーゼル不正事件の台数がカウントされているようで、これによって当然ながら異常にリコール台数が膨れ上がっているものと思われます。

なおリコールの少ないベスト5は下記の通り。

1:ポルシェ
2:メルセデス・ベンツ
3:キア(これはちょっと信じがたい)
4:テスラ
5:マツダ

ついで重大リコール率。
現実的にリコールの88%が死亡や負傷につながるものとのことで、こういった重大なリコールが少なかったランキングが下記。
さすがはボルボ、といった感じです(それでも71%が死亡や負傷などにつながる可能性があるというもの)。

1:ボルボ
2:メルセデス・ベンツ
3:フォルクスワーゲン(ディーゼル不正事件は身体や財産に損害を与えないため?)
4:クライスラー
5:スバル

ついで「適時性」。
これはいかに早期発見したか(対応が早い)を示すもので、優秀な順に下記の通り。

1:テスラ
2:ポルシェ
3:ジャガー・ランドローバー
4:GM
5:日産

次は「自主性」。いわゆるリコール隠しなどをしないという健全性の評価です。
他の項目でもそうですが、ポルシェ、テスラは製品としても優秀で、かつ会社としても健全だと言えますね。

1:テスラ
2:ポルシェ
3:ジャガーランドローバー
4:キア
5:スバル

関連投稿:ポルシェが「ブレーキフルード」をリコール。過去の奇妙なリコールを思い返してみる

ポルシェが北米にてちょっと変わったリコールを実施。
ポルシェの発売する「ボトル入りのブレーキフルード」をリコールするというもので、30リットル分が対象。
2015年9月1日から2016年8月31日までに製造されたもので、DOT4規格を満たしていないのに「DOT4」と記されている、とのこと。

消費者に直接影響するものではなく、ディーラーがそれを使用する際に注意すればわかる範囲のもので重大なものではありませんが、ブレーキ性能を重んじるポルシェらしいリコールではありますね。
いままでにもこういった不思議なリコールは幾つかあり、2015年にトヨタが885,000台のカムリなどを「クモがエアコンコンデンサー付近に巣を作っている」という理由でリコール対象としており、ホンダではオデッセイのモデルネームが反対についている、というものも。

他にはフェラーリのフロントトランクが内側から開けることができない(誘拐対策)として対策を命じられたこともありますね。

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