| ブレーキ鳴きは振動と共鳴が原因 |
ポルシェが「ブレーキの鳴きは問題ない」という動画を公開。
こういった動画を公開するということはそれだけ「ブレーキ鳴きに関するクレームが多い」のかもしれません(現在のポルシェの顧客にはスポーツカーに縁のなかった人も多い)。
なおポルシェのブレーキは宇宙一よく効くと言われますが、それは動画中でも語られる通り「エンジンパワーの四倍のストッピングパワーを持たせる」ことが理由のようですね。
ポルシェのブレーキ鳴きは強力なシステムゆえ
なおポルシェによると「ブレーキ鳴き」の原因はディスクの波打ち。
これによって振動と共鳴が発生し、ブレーキディスクがスピーカーのコーンのようなイメージで音を発するのだとしています。
加えてブレーキローター(ディスク)とパッドとの接触面積を最大化した結果、低速でこれが起きやすい、とも。※ローター直系の小さい、プアなブレーキシステムだと逆にこの音は出ない、ということに
なお、この共鳴についてポルシェは「研究を重ねた結果」だとしていて、もちろん「問題ない」ということを強くアピール(顧客からブレーキ鳴きのクレームがあった際にはこの動画を見せるのかもしれない)。
なお、ぼくはポルシェが説明せねばならないであろうことがもう一つあると考えており、それは「ステアリングホイールをフルに切った時の異音」。
超扁平タイヤを装着し、かつタイヤが冷えている時にこの音ができますが、これはサスペンションの構造(パラレルジオメトリ)に起因するもので、もちろん問題はないもの。
しかし911、ボクスター、ケイマンで19インチ以上のホイールを装着した場合、そしてパナメーラにおいてもこの音が出るため(マカン、カイエンはタイヤが分厚いのでこの音は基本的に出ない)、初めてこれを聞くとびっくりすることに。
これはけっこう大きな振動も伴うので、隣に人を乗せている時はその人まで驚かせてしまうことにもなります。
ちなみにフォルクスワーゲン・アウディグループの車だとこの現象が発生しやすく、経験上ではアウディでもフォルクスワーゲンでもランボルギーニでも(一定の世代以降で)発生。
逆にほかのメーカーでこの音が出るのは聞いたことがなく、これはポルシェがしっかり説明しないと問題になるんじゃないかと思ったり(しかしこれでトラブルになった例は聞いたことはなく、意外と皆は気にしていないのかも)。
それでは動画を見てみよう
こちらが「ブレーキ鳴きは問題ない」とメーカーが自ら主張する異例の動画、「Brake Squeal Explained」。