| タイカン(旧ミッションE)はこっそり受注を開始していた |
ポルシェは一部地域にて新型EV(電気自動車)である、ミッションE改めタイカンの受注を開始しましたが(全然知らなかった)、ポルシェによると「受注は想像を超える」とのこと。
現時点では実車は公開されておらず、一部公開されている情報のみを頼ってオーダーしているということになるものの、今のところ予定では2019年公開、そして生産と納車は2020年から。
注文しているのは誰?
今のところポルシェは「予想よりも多い」受注とだけ述べており、その数については非公開ですが、発売されればテスラ・モデルSのライバルに。
2020年あたりにはほかのEVセダンが登場している可能性も多く、よってテスラはその時期を境に優位性を一気に失う可能性がある、とも言われていますね。
なお、現在タイカンを購入しているのはどういった人なのか全く不明。
ポルシェの既存ユーザーによる増車なのか、パナメーラからの乗り換えなのか、ほかメーカーのサルーンからの乗り換えなのか、テスラ・モデルSからの乗り換えなのか。
スパイフォトを見るにタイカンは比較的小さく、実用性という点ではパナメーラ、テスラ・モデルSに大きく劣りそうで、もちろん運動性能ではガソリンエンジン搭載のスポーツカーには勝てず、しかし価格はかなり高価。
なぜあのサイズに設定したのか、その理由は定かではないものの、ポルシェはここに「勝機がある」と判断したということですね。
現在EVについて最大のマーケットは「ノルウェー」とのことで、「Porsche Taycan Norway」なるFacebookページも存在。
これによると、現在ノルウェーでは2300人がタイカンの発注を行っており、その理由としては「ハイパフォーマンスEVが欲しいと思っていた」「テスラ・モデルSはファミリー向けに過ぎる」。
欧州ではいくつかの国において「EVしか乗れなくなる」時代が遠からず来ると思われますが、そうなったときに「スポーツカーファンはタイカンを選ぶだろう(というかスポーツEVはタイカンしか存在しない)」というのがポルシェの戦略なのかもしれません。
ぼくとしてはポルシェの既存ユーザーの2台目や3台目需要を狙って「コンパクトなハッチバック」として600万円くらいで発売したほうが良かったんじゃないかとは思うものの(しかしポルシェが価格帯が低いモデルを売りたくないのは理解できる)、こればかりは「蓋を開けてみないと」わからない、といったところです。
現在ポルシェがタイカンに関して公開している情報は下記の通り。
すでにポルシェは800Vチャージシステムの配備を開始しており、アプリもリリースするなど、まずは「環境」を整えていますが、タイカンがヒットするかそうでないかによってポルシェの「今後」は大きく変わることになりそう。
乗員:4名
出力:600馬力以上
モーター:2個
走行可能距離:500キロ以上
0-100キロ加速:3.5秒
充電時間:15分で80%(800Vチャージングシステム使用時)
その他:視線とジェスチャーによるコントロール機能、ホログラム表示
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