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ルーフが911カレラGTSベース、515馬力の「RUF GT」発表。一見すると普通の911にも見えるルーフらしくないカスタムカー

2019/04/14

| ここまでルーフを強調していないクルマも珍しい |

ルーフがひっそり「RUF GT」を発表。
これは991.2世代のポルシェ911をベースにしたRUF製コンプリートカーですが、もともとの3リッター・フラットシックス・ツインターボを515馬力にまでパワーアップ(911GT3の500馬力を超える)。

なお0-100キロ加速は3.4秒で、これはノーマルの「3.7秒」を大きく短縮したタイムであり、最高速度も310km/hから320km/hへ。

RUFは自社名義での車体製造のほか、完成済み911のカスタムも行っている

RUFというと「レトロなルックスなのに最新技術を盛り込んだ」CTRばかりに注目が集まるものの、こういった「地味」なカスタムも行っており、そして今回のRUF GTにおける外観上の変更点は比較的小さくなっています。

なお、ルーフはれっきとした自動車メーカーで、ポルシェからエンジンや車体など「未組立て」の状態で供給を受けて自社での製造を行うこと、そしてそのクルマはポルシェではなく「RUF」という独立した車種となることが知られていますが、この「RUF GT」のエンブレムはポルシェのまま、そして外観の変更が軽微であることを考えると、これは「完成車のポルシェ911をRUFが改造した(つまりRUFによる新規製造ではない)」ということになるのかも。

フロントだと新しいデザインを持つバンパー、リアだとこれも新しいバンパーにリアディフューザー、そしてアクティブリアウイングにテールパイプ、そして5本スポークを持つ前後ホイールがパっと見てわかる変更点(リアウイングは可動式ダックテール、もしくは固定式ウイングかを選べる)。

フロントバンパーだとカーボン製のリップ、そして(RUFらしい)丸いエアインテークがこのルーフGTを識別するポイント。

そしてリアディフューザーもカーボン製ですが、フィンの丈夫に穴が空いているように見え、この意味は不明(もちろんルーフのことなので意味はあるはず)。
テールパイプはホイールと共に「ブラック」へペイントされ、これはホイール、テールパイプともにシルバーを採用することが多いルーフにとってはかなり珍しい仕様ですね。

なおナンバーは「RUF GT」、そしてナンバープレートに記されるRUFの電話番号は「911911」。

ブレーキキャリパーのカラーは「ワインレッド」で、しかしこれは単にペイントしただけではなく、形状も変わっているように見受けられます。
ブレーキディスクは(カーボンセラミックではなく)スティール、そしてホイールはセンターロック仕様。

ルーフといえばこれ、「CTRアニバーサリー」

そしてルーフというとこれ抜きで語れないのが「CTRアニバーサリー」。
これは1987年に登場した初代「CTR"イエローバード"」へのオマージュとして登場したRUF設計によるクルマであり、シャシーはカーボンモノコック、サスペンションはインボード式というレーシングカーばりの構造を持つクルマ。

その外観はレトロな911風ではあるものの、灯火類もLED化され、ドアハンドルもポップアップ式を採用するなど「最新」の装備を持つクルマでもあります。

エンジンは3.4リッター・フラットシックスで、これをツインターボにて加給して710馬力を発生し、最高速度は360km/h。
ただ、1987年当時のイエローバードもその最高速は340km/hをマークしていて、当時からその性能が並外れていた(そしてそこからの性能向上はかなり難しい)こともわかりますね。

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