| ただしまだ原因は特定できないまま |
さて、どうも(ふだん乗っている)ポルシェ718ケイマンの調子がイマイチ。
機関自体は好調ですが、けっこう「異音が出る」ことに悩まされています。
この異音については「内装」そして「機能部分」のふたつに分けることができますが、内装の異音については再現性が難しく、よってディーラー(ポルシェセンター)では対応が難しいということもあって、これについては自分で対応しています。
ちなみにぼくはこれまでに4台のポルシェを乗り継いでいますが、ポルシェの(スポーツモデルの)内装はいずれもきしみ音はじめノイズが多く、さらにスイッチのタッチなどもイマイチで、それは現行718ケイマンでも変わらないようですね。※新型911では大きく改善し、パナメーラやカイエンではこういった異音がよく抑えられている
内装の低級音は同乗者に言い訳をしたくなるほど
そしてこの内装の異音と言うか低級音ですが、きしんだりビビったり擦れたりという感じで盛大に音を発するワケですが、とくに以前乗っていた981ボクスターではこれらがひどく、同乗者に対して気を使ってしまい、「いや、ポルシェはこういったところ弱いよね・・・」と言い訳をしたくなるレベル。
718ケイマンにおいても確実に同乗者が気にするレベルで、ときどき「なんか変な音してない?」と言われるほどです。
ポルシェはこれから「エレクトリック」へと向かうことになると思いますが、(ポルシェは)今からこういった部分を直しておかないと、「今はガソリンエンジンのサウンドに隠れ、まだそれほど気にならない」ノイズが、エレクトリックパワートレーンの採用とともに「EVは静かなので耳につく」ことになり、メルセデス・ベンツやベントレーといった高級車から移行してくる顧客に受け入れられない可能性もありそう。
そういった意味では「タイカン」の内装なんかはどうなんだろうな(内装がガタガタいわないのか)と気になりますが、エレクトリック化を行うということは、ド維持に「静粛性を保つ必要があり」、これまでのガソリン車とは異なる次元での対策が求められることになるのかもしれません。
問題は「機能部分」のほうだ
そんなわけで内装の異音については自分で解決するとして、問題は機能部分。
まずは「ブレーキからの異音」ですが、これは以前にアップしたのと同じ内容であり、現在も継続中。
一時期解決したように思われたものの、季節が変わると金属の膨張率も変わるのか、最近になってまた頻発するようになっています。
ポルシェ718ケイマンのブレーキ異音その後。なぜか異音が勝手に解消し、おそらく原因も改善の理由も「迷宮入り」へ
ブレーキからの異音もかなり大きなレベル
状況としては、走行中にブレーキの引きずり音がするというもの(キー、という感じで、ローターとパッドとが接触している様子)。※ブレーキを踏んでいない状態で音が出る。もちろんブレーキを踏んだときに音が出る=鳴きは問題視していない
低速走行時(エンジン音、エキゾーストサウンドやロードノイズが大きくないのでよく聞こえる)、そして周囲に建物があって音が反射するような状況では室内にまで音が届くレベルで、となると歩行者にはもっとよく聞こえているということになり、ときどき通行人から「なにこのクルマ?壊れてんじゃないの?」という感じで見られることも。
一度ポルシェセンターで見てもらったものの、特に異常はなく、異物も挟まっていないとのことで、現在はまた様子見です(交差点など、直角に曲がるような場合にもこの音がよく出る。つまりはタイヤ/ホイール経由でローターにねじれが発生し、それがパッドとの接触を招いていると思われる)。
正直、機能的に問題がないのであればぼくはこの音について気にしませんが、やはり周囲に対して気まずく、毎日クルマを動かす際に近所の人にモロに聞こえることになるので、「ポルシェってやっぱ壊れやすいんだね・・・」という印象を近隣住人に持たれるのが嫌だなあ、と考えています。
なお、これは今までに乗ってきた986ボクスターS、911カレラ(997)、981ボクスターでは発生しなかった症状です。
ドアミラー格納時の音も気になる
そしてドアミラー格納時に、シール(ラバー製パッキン)が可動部とこすれるようで、その際の「キュ~~~」というナントモ苦しそうな音が出ることも。
これも981ボクスターでは発生しなかったもので、とくに夏場に発生。
そして気温が低くなると音が出なくなったということを鑑みるに、「おそらく気温が高くなるとラバーが柔なくなって、そのために新たな摩擦が生じ、その音が出ていたのだろう」という仮説を導き出しており、これは現在のところ「放置」しています。
「まあ動くところからは何らかの音が出るよな」と思うものの、これも駐車後にミラーをたたむと周囲にその音が聞こえるので、ちょっと気まずいときもありますね。
停車直後のファンの音?
そしてここ数ヶ月になってはじめて発生し、現在まで継続しているのが「停車してエンジンを止めた後、どこかでファンが回っているような、もしくはポンプが動いているような音」。
ケイマン/ボクスターはミドシップなのでエンジンルーム内に熱がこもりやすく、よって986/987/981世代では、停車後に車両右側リヤフェンダー上にあるダクトからファンによって排熱を行うことがあるのは理解していましたが、718世代の右側リアエンダーダクトは「排気」ではなく「吸気」を行うように改められています。
よって他の場所から排熱を行うのだと思われ、そのためのファンが回っているんじゃないかと推測。
音のイメージとしては、「プロペラ飛行機が頭上を飛んでいるような、ブーンという音(しかしファンの回転音とも異なり、振動を伴う)」で、エンジン停止後の車内はもちろん、車外からでも確認でき、よって、どこかのディーラーにケイマンを乗っていって、駐車後にこの音が出ていると(一般的に、クルマからはこんな音が出ないので)怪訝な顔をされることも。
今のところこれについては放置ですが、機会をみてポルシェセンターに相談しようと考えています。
何かわからない気持ち悪い音も
そしてここ数日で発生するようになったのが、なんらかの摩擦音。
金属ではなくラバーのようなものが回転とともに擦れているような音が出ていて、例えるなら補機類のベルトが滑っているような感じ(しかしそこまで音は高くない)。
気温が低くなってから出ているので、これも金属とラバーもしくは樹脂の収縮/膨張の差によるものなのかとは思いますが、今のところ発生状況をよく把握できていないというのが実情。
とりあえず現在わかっているのは下記の通りです。
- エンジン始動時に音は出ない(よって補機類の可能性は低い?)
- 低速走行時によく聞こえる(高回転では発生しないか、単にエンジン音に消されている?)
- 左折時によく聞こえるようだ(となるとやはりローターがよれてパッドと異常接触を起こしている=ブレーキ?)
- 停車時には発生しない(しかし低速走行時には発生するので、トランスミッション以降の回転部分?)
- 発進時に異音が大きくなるわけではない(ベルトの滑りであれば、発進時などにエンジン回転数が上がる際に異音が発生するが、状況を考えるとベルトではない?)
- しばらく走ると音が出なくなるようだ(冷間時、とくに気温が低い場合独特の現象か?)
この音についても、「正常なクルマが出す音ではない」ために先を歩く歩行者が振り返ったりすることがあり、ちょっと気まずいのも確か。
よってこちらも状況をさらに整理し、ポルシェセンターに相談したいと思います。
なお、718ケイマンについては、こういった「あれ?」と思う部分がこれまでに乗ってきたどのポルシェよりも多く、そこはちょっと困る部分。
「718」シリーズでは、それまで(981まで)の「水平対向6気筒/自然吸気」から新設計の「水平対向4気筒ターボ」へと移行しており、そのために多くが新しいパーツに置き換えられることになっていて、かつ「ターボ」ということで発熱もこれまでと大きく異なるというのが「機能パーツから発生させられる異音」に繋がっているのかもしれませんね。