| このポルシェ911カブリオレ・ジュニアの新車価格は4,500ドル(当時としてはかなり高価) |
1984年にポルシェ自身が製造し、224台のみ販売した「ポルシェ911 カブリオレ・ジュニア」が中古市場に登場。
これは実車の1/2サイズに縮小されたゴーカートで、2.15馬力のホンダ製83ccエンジンを搭載しています。
なお、当時の「新車価格」は4,500ドルだったものの、現在販売されているのはなんと17,810ドル(日本円だと200万円近い)。
物価上昇を考慮しても相当な値上がりだと考えられ、やはり「コレクション価値」としてのプレミアムが乗せられているのでしょうね。
「ポルシェ911 カブリオレ・ジュニア」はこんなクルマ
そこでこのポルシェ911 カブリオレ・ジュニアを見てみたいと思いますが、さすがにポルシェ純正だけあってかなり雰囲気をよく捉えている模様。
リアウイング形状を見るに、「911ターボ」をモチーフにしているようですね。
ボディサイドには「Turbo」ではなく「Junior」の文字が入っています。
ホイールは伝統のフックスデザイン。
おそらくドアの開閉はできないと思われるものの、ちゃんとドアハンドルも再現されています。
こちらはコクピット。
ステアリングホイールも実車と同じデザインを持ち、イグニッションキーも備わっている模様(その横の赤いボタンがスターターだと思われるが、まさかこの時代にポルシェは「2020年のポルシェ(タイカン)はプッシュ式スターターを持つことになる」とは思わなかったはず)。
なお、ペダルの配置は不明で、シフトチェンジ時にクラッチを踏むのかどうかはわかりません。
フロアマットは非常に美しく、それもそのはずで、走行距離はなんと「わずか10km」。
その雰囲気は「まんまポルシェ911」
前進2段、後進1段のギアボックスを備え、最高速は25km/h(調整できるらしい)とのこと。
リアガーニッシュの文字も「JUNIOR」ですね。
おそらくはダッシュボード上のスイッチ操作にてヘッドライトも点灯しそう。
なお、当時「45,000ドル」というと、「安いクルマなら買えたんじゃないか」という気もしますが、そのあたりは不明です。
リアにはトノカバーそしてターボウイング。
「5マイルバンパー」も取り付けられているようですね。
現在販売されている価格だと、余裕で(実車の)初代ボクスター(986)が買えてしまうものの、将来的な価値を考えると、この911カブリオレ・ジュニアのほうが「いい選択」なのかもしれませんね。
なお、ブガッティは500万円~(オプション装着で700万円オーバー)のキッズ用ブガッティ”BABY II”を発売しており、アストンマーティンも400万円オーバーのキッズ用DB5を発売していますが、意外やキッズ用乗用車には需要があるのかもしれません。※両者とも、一応大人も乗ることができる
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参照:Elferspot