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ポルシェは新型911GT3の開発に際し「時速300km/hで5,000キロ、17時間(給油以外)ぶっ通し」でテストを行っていた!なにより高めたかったのは耐久性であったようだ

ポルシェは新型911GT3の開発に際し「時速300km/hで5,000キロ、17時間(給油以外)ぶっ通し」でテストを行っていた

| ポルシェはル・マン24時間レースでもっとも多くの勝利を獲得した自動車メーカーでもある |

さて、ポルシェは日本でも新型911GT3の予約受注を開始したところですが、その911GT3につき、並外れた耐久テストを行っていたことについても公表しています。

新型911GT3というと、510PSというパワー、そして0−100km/h加速3.4秒(7速PDK)、最高速度320km/h(6速マニュアル)というスペック、ニュルブルクリンクを7分以下の「6:59.927」で走行する運動性能ばかりがクローズアップされるものの、ポルシェとしては「耐久性」についてもそのレベルをぐっと引き上げてきたということになりますね。

なお、ポルシェは「ル・マン24時間レースでもっとも多くの勝利を記録した自動車メーカー」としても知られますが、ドラッグレースなどスプリント(一発の速さ)が好まれる米国とは異なり、欧州では「耐久性」が非常に重要視される傾向があるように思います。

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ポルシェにとって「耐久性」は欠かせない要素

ポルシェは軽量化や効率を追求する自動車メーカーではあるものの、おそらくそれら以上に重要視しているのが「耐久性」。

多くの時間やコストを費やして様々なテストを行っていることでも知られ、その甲斐あって、70年を超える歴史において発売してきたクルマの「実に70%以上」が現在も現役で走行しているという現実も。

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新型ポルシェ911GT3はこういったテストを受けている

そこで新型911GT3に課された課題のうちひとつが「フルスロットルで何時間でも走り続けることができる耐久性」。

ポルシェが今回公開した内容だと、この課題をクリアするため、イタリアはナルド・サーキットにて、燃料補給のための停車を除いて「時速300キロで、5,000キロもの距離を走り続ける」といういテストを繰り返したのだそう。

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これはもちろん文字で見るほど簡単なことではなく、極限の負荷の中で走行し続けるためには非常に複雑なオイル循環システムを構築する必要があり、そのため(レーシングカーである)911GT3カップに用いられているのと同じオイル循環システムが用いられることに。

なお、ポルシェにてロードカー用エンジンを担当するトーマス・メイダー氏によれば「911GT3と911GT3カップのエンジンの差異は、排気とECUのみ」と語っており、「そのほかは基本的に同じ」。

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新型911GT3はそのルックス(とくにフロントバンパー)、フロントサスペンション(ダブルウィッシュボーン)などが同社のレーシングカーである911RSRに近く、これまでのいずれの世代に比較しても、よりレーシングカーに近いということになるのかもしれません。

多くのレーシングカーの場合、ベースとなるロードカーから大幅な変更を行うことになりますが、ポルシェの場合は昔から「競技用へのコンバート内容は最小限で済む」とされ、かつロードカーのパーツとレーシングカーのパーツにも共通性が多々見られるため、レースをするのには他メーカーの車両と比較してもっとも安上がりになると言われることも(それだけ、もともとの資質が高く、レーシングカーに近い作り、そしてパーツを持っている)。

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ただ、いきなりナルドを走ってから調整を行うのでは手間がかかるためか、ナルド・サーキットへと赴く前、ポルシェは室内でのテストリグにて22,000時間ものテストを行っており、もちろんここへ来るまでにも幾多の試行錯誤を経ているはずなので、市場に送り出されるまでに、新型911GT3は途方も無い時間をけかて開発されている、ということになりそうです。

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