| ポルシェはタイカンに対して相当に力を入れているようだ |
「GTS」モデルのレシピはパナメーラなどガソリンモデルとほぼ同じ
さて、ポルシェが718ケイマンGT4 RS、718ケイマンGT4 RSクラブスポーツに続き、「タイカン・スポーツツーリスモ」、そしてタイカン・スポーツツーリスモとセダンバージョンに「GTS」グレードを追加すると発表。
なお、タイカンには樹脂製クラッディング、そしてちょっと高めの車高を持つ「クロスツーリスモ」がすでに追加済みですが、今回はそういった「アウトドア風味を持たない」スポーティーなオンロード志向のワゴンが追加されたということになりますね。
参考までに、タイカン・スポーツツーリスモの室内寸法はクロスツーリスモと同じで、後部座席の荷室容量は15.7立方フィート(445リットル)、後部座席を倒すと42.8立方フィート(1,212リットル)。※フロントには2.9立方フィート(82リットル)のトランクがある
さらにスポーツツーリスモには、グラスルーフと、車体後部にサイクルラックを取り付けるためのハードポイントが装備され、ルーフレールほか、ガラスの透明度を電気的に調整できる新開発のパノラミックルーフもオプションで用意されています。
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タイカン / タイカン・スポーツツーリスモGTSはこんなクルマ
そして今回発表された「GTS」グレードですが、ポルシェによると「パフォーマンスとラグジュアリーの最適な組み合わせ」。
タイカン / タイカン・スポーツツーリスモGTS」は、最高出力670ps(679PS/500kW)の最上位モデル「タイカン ターボ」と、最高出力462ps(468PS/355kW)の「タイカン 4S」の間に位置するモデルです。
出力もまさにそれらの中間である590ps(598PS/440kW)に設定され、、ローンチコントロールを使用することで、60mph(96.5km/h)までの加速を3.5秒で達成します。
搭載されるのは93.4kWhのパフォーマンス・バッテリー・プラス(800ボルト・アーキテクチャー)、そして最大270kWの充電速度により、これらGTSの両モデルはわずか22.5分でバッテリー残量5%の状態から80%までを充電することができるようですね。
サスペンション含む「走りに関わる部分」の多くはタイカン・ターボから引き継がれていますが、キャリブレーションとチューニングはGTS専用。
スマートリフトとアクティブサスペンションマネジメントを備えたアダプティブエアサスペンション、ポルシェ自慢のトルクベクタリングテクノロジーも標準装備され、スポーツクロノパッケージやGTマルチファンクションステアリングホイールも標準装備だとアナウンスされています。
フロントには6ピストン、リアには4ピストンという構成を持つブレーキキャリパー自体はタイカン4Sからの流用ではあるものの、ブレーキローターはタイカン4Sの360mmよりも大きい390mm。
ちなみにこのローターにはタングステンカーバイドコーティングが施されており、つまりはダストの少ないPSCBとうことになりますね。※ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ(PCCB)もオプション設定されている。
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そのほか、エクステリアではスポーツデザインパッケージ(前後バンパー+サイドステップ)が採用され、サイドステップにはGTSのロゴ入り。
サイドウィンドウトリムはハイグロスブラックで仕上げられ、リアディフューザーにも特別なインレイが施されるほか、リアのバッジはマットブラックで仕上げられています。
標準装備の20インチタイカン・ターボSエアロデザインホイールにはGTS専用のサテンブラック仕上げが施され、オプションでは21インチサイズのRSスパイダーデザインホイール(同じくサテンブラック)も。
さらに、マトリックスPDLSプラス・ヘッドライトのハウジングはブラックに、エクステリアミラーキャップのボトムはボディカラー同色に塗装され、ブラックのベース部とのコントラストを際立たせています。
タイカン / タイカン・スポーツツーリスモGTSは「エレクトリックモデル初のGTS」となりますが、その「GTS化の」手法はガソリンモデルと同様であるようですね。
タイカン/ タイカン・スポーツツーリスモGTSのインテリアはこうなっている
そしてこれらGTSモデルには、ポルシェの他のラインナップにおけるGTS同様、独自のレーステックス(アルカンターラ調の素材)インテリアパッケージが採用され、運転席と助手席シートはともに18段階の調整が可能で、フロントとリアのヘッドレストには「GTS」のロゴが刺繍されています。
オプションのGTSインテリアパッケージでは、ダッシュボード、ドア、アームレスト、ステアリングホイール、シートにカーマインレッドまたはチョークのステッチが施され、シートベルトもそれに合わせたものに。
スポーツクロノの文字盤やフロアマットにもポルシェのロゴが追加され、ステアリングホイール、センターコンソール、ドアのトリムはすべてマットカーボンへと変更されるようですね。
ポルシェ・タイカンGTSを紹介する動画はこちら
参照:Porsche