| フォルクスワーゲンの「ハーレクイン」はもともと1960年代にプロモーション用として誕生している |
まさかこのカラーリングをポルシェ918スパイダーに施すとは
さて、オランダにて開催されたスポーツカーの祭典「Sportwagentreffen Velden 2023」に”ハーレクイン”仕様のポルシェ918スパイダーが登場して話題に。
このハーレクインというのは、ボディパネル各色のカラーが異なる、いわゆるクレイジーカラーを採用したフォルクスワーゲンのクルマを指すもので、初代ハーレクインは1964年のフォルクスワーゲン・ビートルだとされています。
当時、こういったクレイジーカラーを採用した理由としては「ビートルのボディパネルはそれぞれを簡単に取り外すことができ、修理が容易である」ということを示すためであったと言われ、つまりはプロモーションのために誕生したというわけですね。
その後、「ハーレクイン」はポロにて復活
そして1994年にはこのハーレクインが復活することとなるのですが、この際には初代と異なる意味合いにてクレイジーカラーが採用されており、当時のポロにてVWがアピールしたかった「ドライブ、装備、オプション、カラー」という4つの要素を「4つのカラー」で表現することに。
フォルクスワーゲンはこれら4つの要素について「ドライブ=ブルー、装備=イエロー、オプション=レッド、カラー=グリーン」といった具合にイメージカラーを定め、20台のみをプロモーション用に(非売品として)制作するものの、実車を見た人々から「ぜひ市販して」という意見が寄せられ、その結果として「ポロ・ハーレクイン」が市販化されることとなっています。
なお、使用されるカラーが4色であることにはかわりはないものの、どの部位がどのカラーとなっているのかは「納車時のお楽しみ」、つまり購入者はカラーリングを選択できなかったそうですが、それでも3,806台が販売されたというので、やはりいつの世も好事家が存在する、ということになりそうです。
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ポルシェ918スパイダー「ハーレクイン」はこんなクルマ
そこで今回のポルシェ918スパイダー「ハーレクイン」につき、このラッピングを担当したのはオランダのショップ「ネクスト・レベル・カーズ(Next Level Cars)」だと紹介されており、ポロ・ハーレクイン同様にパネル単位にて異なるカラーへと仕上げられています。
もちろんラッピングに際しては相当な費用がかかったものと想像しますが、このポルシェ918スパイダーのオーナーさんは(そのコストを厭わない)そうとうに茶目っ気のある人物だと言えそうですね。
そして実際に走行する姿を見てもインパクト大。
見る角度によってカラーが変わり・・・。
多くの人の目を楽しませたことになったのは間違いなさそうです。
ポルシェ918スパイダー「ハーレクイン」を捉えた動画はこちら
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