| ハイパワーにしてゴージャスな「最高峰の」ポルシェ911レストモッド誕生の可能性 |
ただしまだまだその詳細についてはわからないことが多い
さて、ポルシェのレストモッドで知られるシンガー・ヴィークル・デザインが「新しい何かを公開する」として自身の公式フェイスブックページに一枚の画像を投下。
それ以外の情報は何もなく、しかし画像の「ロングテール」「大きなウイング」からするとポルシェ935へのオマージュとなる可能性が高そうです。
加えて、「メッシュのBBSホイール」を再解釈したものと思われる(芸術的な造形を持つ)ホイールカバーもポルシェ935を連想させるものですね。
ポルシェ本家も「935」をリメイクしているが
ポルシェ935は1976年に登場したレーシングカーで、当時のグループ5(シルエットフォーミュラ)規定にあわせて制作がなされています。
巨大なタービンを搭載して途方もない馬力を発生し、そしてそのパワーとトルクをコントロールするために巨大なタイヤ、そしてそれを収める超ワイドなリアフェンダーを持つこと、高速安定性を主眼に延長されたテール、さらにはその上に乗る巨大なリアウイングという特徴的なルックスを持っており、(テールの長さ、ウイングの大きさから)モビーディックという愛称でも親しまれています。
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シンガー・ヴィークル・デザインは「いったいどんな」935を?
そこで気になるのが、シンガーがどういった意図でこの935風レストモッドを送り出すのか。
ワンオフなのか、台数限定で発売されるクルマなのかどうかは不明ではあるものの、シンガーはすでに964世代の911をベースとしたレトロ風のレストモッドの新規受注を停止しており、「次のステップに進む」とも発表しています。
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そしてその次のステップのひとつと思われるのが「最新の技術や、独自開発のエンジンを仕込んだ”シンガーDLS”や・・・。
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そしてこれらにプラスされるのがこの「935風レストモッド」なんじゃないかと推測していますが、リアサイドウインドウを見ると「シンガーDLS」と同様のエアインテーク構造を持っており、おそらくベースとなるのはDLSで、これは935という性格を考慮すると当然の成り行きかもしれません。
ただ、これが「シンガーDLSの外観(ガワ)違い」であろうはずはなく、もしかすると、DLSに積まれる空冷フラットシックスに”ターボ”が追加されることになる可能性もありそうですね(フェンダー上にもインテークが見え、これはインタークーラー冷却用だと思われる)。
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参照:Singer Vehicle Design(Facebook)